広州蛍火虫アニメエキスポで撮影したヴァレサの速報写真のレタッチが仕上がりました。
今回の撮影のこだわりとプロセスを記録しておきます。スタイリングは『原神』のヴァレサで、ティールのインナーカラーが入ったピンクのツインおさげと、頭頂部の白い巻き角がトレードマークです。巻き角はずっしりと重さがあり、クリップでウィッグに固定していたため、うつむいた拍子にずり落ちてしまわないよう頭の角度には常に気を配りました。衣装はクロップド丈のトップスで、お腹を見せるデザインゆえにウエストラインや腰回りの姿勢キープが強く求められました。ウエストの赤い帯とプリーツスカートの組み合わせは丈が短めだったため、移動中の露出対策にも配慮しました。
一番手こずったのは足元のレッグウェアでした。赤と緑のハート模様が入った白いオーバーニーソックスと厚底シューズは着脱に時間がかかり、膝下で綺麗なバランスになるよう7〜8回も位置を微調整しました。尻尾は大きなもふもふのぬいぐるみ素材で腰の後ろに固定していたのですが、ポーズをとるたびに脚に当たってしまい、脚を上げるポージングは想像以上に体力を消耗しました。1枚目の脚を上げるカットは、片足でしっかりと重心を保ちつつもう一方の脚をピンと伸ばし、腰と肩に力を込めてキープした状態で20テイク以上連写してもらい、ようやくバランス、脚のライン、表情のすべてが理想的な奇跡の1枚を捉えることができました。
カメラマンさん曰く、イベント会場の幾何学的なライン照明はサイバーパンクな雰囲気を帯びており、明るいバーライトと相まって、現像で光の粒子やボケを足すことで会場の雑多さを巧みに逆手に取ることができました。混雑を避けて隅のスペースに陣取り、床面の反射を利用して画面の透明感を底上げしました。白いオーバーニーソックスの質感を際立たせるため、頭上からの硬質な光をあえて活かしています。ヴァレサの衣装は初挑戦でしたが、強い光を浴びながら立ち続けるのはかなりの体力勝負でした。
レタッチでは肌色と背景の明暗コントラストを整えることに注力し、撮って出しの陰影の質感を損なわないよう過度な肌補正は避けました。白ソックスとカラフルな衣装の補色グラデーションはこのキャラクターデザインの大きな見どころであり、今回彼女を選んだ理由の一つでもあります。アニメイベントを1日駆け抜けて疲れ果てましたが、完成した写真を見てすべての努力が報われたと感じました。
原神のヴァレサはビジュアル要素が非常に多いため装飾品も繊細で、事前の準備や現場での着崩れチェックが写真の出来栄えを大きく左右します。ファーの襟元やリボンタイ、ベストの装飾パーツなど、メイクさんに手伝ってもらいながら一つ一つ正しい位置へ整えました。もちろん、肩の力を抜きつつ体幹を引き締めることで、ポージングの工夫によって引き締まったシルエットを意識しました。軽やかに見える衣装ですが靴はかなり重く、ポーズを取る際は常にインナーマッスルに力を入れていました。広州蛍火虫アニメエキスポの照明のシャープさと床の反射は撮影と相性が抜群で、会場の熱気あふれる生き生きとした二次元の世界観を存分に感じ取っていただければ幸いです。