私がシェアサイクルに乗りたがらない理由は、写真の通り、うっかりするとあの備え付けのスタンドに動きを完全に封じられてしまうからです。先日、友人とアニメイベントに参加し、終了後に一緒に夜ご飯を食べに行こうという話になりました。道端に黄色いシェアサイクルが停まっていたので、「歩くより自転車の方が早いよね」と思って解錠し、跨ごうとした瞬間に気まずいハプニングが発生しました。車体下の鉄製スタンドがちょうど私の股関節と太ももの付け根あたりに引っかかり、まるでその場で持ち上げられたような体勢になってしまったのです。しっかり座ることもできず、降りるのも一苦労で、その場でぎこちなく立ち尽くす羽目になりました。そんな私を見て、友人は素早くスマホを取り出し、この「名場面」とも言える2枚の写真を撮ってくれました。
正直なところ、普段コスプレをするときはハイヒールや厚底ブーツばかりなので、白のスニーカーで歩くのはとても快適でした。しかし、いざシェアサイクルに乗る動作になると、脚の可動域が一瞬で制限されてしまいます。今回のコーディネートは、トップスに黒のオーバーサイズジャケット、インナーに清潔感のある白シャツとネクタイを締め、ボトムスにはネイビーと白のプリーツミニスカート、そして膝下まで伸びる白ニーソを合わせました。この緑髪JK制服に薄緑のロングポニーテールウィッグを合わせた装いは、まさに学園風の爽やかさがあり、街を歩いていても非常に映えます。ただ、脚を大きく跨ぐような動きになるとスカート丈が少し短いため、白ニーソとミニスカートの組み合わせでは、少し足を上げるだけでも露出に気を配る必要がありました。
イベント終わりの午後、着替えるのがもったいなかったのでそのまま街へ出ました。周囲はとても近代的な商業地区で、幅の広い綺麗な横断歩道、青々とした街路樹、そして背後には高くそびえるガラス張りのオフィスビルが並んでいました。このような明るく開放的な光の下では、アニメ要素を取り入れた日常コーデは、歩きながら撮る都会のストリートスナップコスプレにぴったりです。友人が撮ってくれた写真の1枚目は、まるで交通状況を真剣に確認しているかのように道路の反対側を見つめていますが、実際はスタンドに脚を突っ張られてしまい、両腕でハンドルを必死に押さえてバランスを取っていただけでした。そして2枚目は定番の振り返りショット。鮮やかな黄色いフレーム、白・緑・青が織りなすスカート、白いソックス、そして淡いグリーンの髪が、灰色の舗装路と白い横断歩道を背景に、力強くも調和のとれた美しいカラーコントラストを描き出しています。
実際のところ、「スタンドに引っかかる」という気まずさ自体は大したことではなく、むしろこのお出かけで一番笑えるハイライトになりました。普段の作品撮りでは、カメラマンも私自身もポーズが優雅か、表情が完璧かを細かく気にし、時には理想の光を待つために同じ場所で何度も調整を繰り返します。しかし、今回は完全な「予期せぬアクシデント」。友人も芸術的な写真を狙っていたわけではなく、私も表情管理をしていなかったからこそ、最高にリアルでリラックスした瞬間が記録されました。小さなリュックを背負い、シェアサイクルに手を添えながら横断歩道の端に立つその姿は、現実の街の生活感に溶け込む心地よさに満ちていました。
それにしてもあのスタンドですが、シェアサイクルの設計者は、二次元ファンやミニスカートに白ニーソを穿いた女の子が乗るシチュエーションをまったく想定していなかったのではないかと思います。重心が変な位置で持ち上げられてしまい、乗ることも押して歩くこともできませんでした。その不格好な立ち姿を見た友人は、笑いすぎてスマホを持つ手が震えるほどで、「いっそのことそのポーズのままお店まで自転車を押していこうよ」とからかってくる始末。結局、自転車は諦めてタクシーを呼ぶことにしました。緑髪で白ニーソを穿き、リュックを背負ったコスプレイヤーが黄色い自転車で人混みを走っていたら、普通の街撮りどころではない注目を集めていたはずですから。
普段からコスプレの着こなしにはそれなりに自信を持っていますが、こうした突発的なハプニングの前では、どんなにおしゃれな服も現実に屈するしかありません。1枚目の写真では、道路脇の黒いアスファルトに白スニーカーで立ち、交差点の信号が青になり車が行き交う近代的なビル群を背景に、街の風景に違和感なく溶け込んでいます。2枚目は、スタンドと物理法則による「強制ホールド」を捉えたカットです。ふくらはぎを包む白ニーソのすっきりとしたラインと、自転車に乗るのを失敗したコミカルな動きが合わさり、画面全体に生き生きとした魅力が加わりました。
今回の友人とのご飯会は波乱の幕開けとなり、シェアサイクルへの信頼はすっかり失ってしまいましたが、それ以上に何日も笑える楽しい思い出ができました。アルバムの中に大切に残されたこの2枚の写真は、衣装やメイクが綺麗に写っているだけでなく、私のコスプレ活動の中でも最も生活感に溢れたおもしろコスプレ日常の一幕です。今度また誰かに自転車でご飯に行こうと誘われたら、二度と動きを封じられないよう、QRコードをスキャンする前にスタンドの危険度をしっかり見極めようと思います。