この赤い制服を着て海底撈火鍋を食べに出かけたのは、実はあまりの寒さからでした。赤色の視覚的な温かさを考え、この格好で出かければ少しは寒さを凌げると思ったからです。普段は屋内でばかり撮影している身にとって、冬の屋外ロケは過酷な試練です。この衣装はそれほど厚手ではないものの、赤と黒の配色のコートに襟元の白いリボンが、火鍋店の立ち上る湯気の中に意外なほど馴染み、動きやすかったこともあって、そのまま着て行くことにしました。
この衣装は細部のディテールが実に豊富です。銀白色のウィッグは綺麗にセットされて頭によく馴染み、赤いカチューシャと両サイドの赤いフチ取りが入った黒い角の髪飾りがスタイリングの魂です。額の中央にある赤い三日月型の装飾も、全体の存在感を際立たせています。コートは深みのあるワインレッドで金色のボタンがあしらわれ、背面のシルバーのリュックサックと相まって、学生らしい清楚さと鋭く引き締まった威圧感が同居しています。
思いつきで火鍋を食べに出かけたため本格的な撮影機材は持っておらず、手元のスマートフォンで鏡越しの自撮りを何枚か手軽に撮影しました。アングルを自分で探り、視線の作り方を微調整していく作業が必要でした。カラコンを入れ、ウィッグの毛束で陰影ができると、鏡に映る自分を見つめた時に実に冷徹な眼差しを実感できました。投稿でも触れたように、優等生風制服の柔らかい印象でも瞳に宿る殺気を覆い隠すことはできず、これこそが鏡の前で何度も視線の練習を重ねていた時の本音でした。鋭い目つきを作り、わずかにうつむき、前髪で顔の一部を覆うことで、王道の光影と視線のコントラストが力強いオーラを簡単に生み出してくれます。
もともとは火鍋を食べるために赤い服を選んだだけでしたが、撮れた写真はアークナイツのウィシャデル コスプレのキャラクター性に驚くほどマッチし、ある種のギャップ萌えを引き出せたように思えます。本格的な撮影ではなく照明やロケーションに制限があったからこそ、レストランで気ままに記録したスナップにはリアルな生活感が宿りました。スタジオで完璧な写真を撮ることに慣れている人も多いですが、こうした何気ない瞬間を切り取ることこそが、今回のリラックスした食事の気分にぴったりでした。このキャラクターに対しては、衣装の配色や小道具のディテールで再現するだけでなく、表情や眼差しのニュアンスを通じて冷徹で強大な存在感を表現したいと考えました。スマホで顔の大部分が隠れてはいるものの、露出した片目の鋭い凝視感だけで十分すぎるほどの迫力がありました。
今回海底撈火鍋に出かけたことで、凍える冬に火鍋の暖かさと衣装のスタイリングを融合させる楽しさを味わうことができました。鏡に映る自分を確認し、ウィッグや衣装が汚れたり崩れたりしていないか確かめるのも新鮮な体験でした。このような鏡越しの自撮りは決してプロフェッショナルなものではありませんが、最もリアルな試着状態と当夜の空気感を記録したコスプレシェアとなりました。