今回は『ブルーアーカイブ』の3周年を記念して、下江コハルのコスプレ撮影を行いました。コハルは設定上の細かなこだわりが多く、準備期間は想像以上に長くなりました。頭上に浮かぶピンクのヘイローは特注品で、カメラ越しにより綺麗な発光感を出すために内部構造やアクリルの厚みを何度も見直し、最終的に光の透過率が高い素材を選定しました。背中の小さな黒い羽根や黒い羽根の髪飾りも事前に形を整えておく必要がありました。原作の羽根は複雑な形状をしているため、座った姿勢でも不自然にならずパーツが見切れないよう、撮影前に角度と固定位置を何度も微調整し、画面の中で軽やかさと立体感を両立させました。
ロケーションには、豊かな自然光が差し込む教室を選びました。午後の斜光が机の上に落ちて強い明暗差を作り出し、被写体の立体感を際立たせるには絶好の光線状態でした。この光を最大限に活かすため、様々な座りポーズを試した末、机の端に斜めに腰掛けて両脚を引き寄せるポーズに決定。この姿勢のおかげで日差しが脚のラインや顔の輪郭を綺麗になぞり、画面が平坦になるのを防ぐことができました。手元には、アンティーク調の装飾を施し「R18」や「ONLY」のラベルを貼った特製の小道具本をスタンバイ。コハルというキャラクターを語る上で欠かせない読物へのこだわりを表現する、作品再現のキーアイテムです。本を抱えてカメラをまっすぐ見つめ、恥ずかしがりつつも平静を装う彼女特有の表情を意識しました。
衣装は白Tシャツに青いショートパンツを合わせた日常感のある体操服スタイルで、襟元と袖口の黒いパイピングがスクールライフの空気感を醸し出しています。日常のワンシーンらしさを引き立たせるため、メイクはあえてナチュラルに抑えつつ、目元には赤いカラコンとピンク系のアイシャドウを合わせて視線を惹きつけるポイントを作りました。ウィッグはぱっつん前髪のピンク髪ツインテールで、毛先のカールやボリュームを程よく梳いてセットし、重たく見えない自然な仕上がりに整えています。このラフな衣装に合わせてあえて靴を履かず、素足で木製の机の上に乗ることで、気取らない日常のゆるやかな抜け感をプラスしました。
机の幅が狭いため、バランスを崩さずにリラックスしたポーズを維持するには体幹をしっかり使う必要がありました。雲が太陽を遮る光のタイミングを待つ間、同じ姿勢を保ち続けるのは腰に負担がかかりましたが、写真を確認したところ、その適度な体の緊張感がコハルの普段の張り詰めた性格と見事にマッチしていました。今回の撮影でキャラクターの個性を形にし、美しい自然光で思い描いた空気感を表現できたことは、とても大きな達成感となりました。3周年という節目のタイミングで、大好きなキャラクターを日常に寄り添った形で写真に残すことができ感無量です。光の当たり方による質感の変化を研究するのが普段から好きですが、教室に差し込む少し眩しい午後の光が写真にフィルム調の特別な深みを与えてくれ、撮って出しならではの魅力を存分に楽しめました。