当日のイベントのスケジュールは非常に過密で、撮影スポットを探したり、小道具を整理したりと、実は大半の時間を会場内を慌ただしく移動することに費やしていました。ようやく一息ついたのは撤収間際のことで、休憩エリアの洗面所の鏡の前でこの写真を撮影しました。これが当日、唯一満足のいく自撮り写真となりました。ずっとウィッグ和カチューシャを着用しており、頭頂部にはあの象徴的な大きなリボンを固定していたため、少し動くだけでおくれ毛が潰れてしまいやすく、コンディションの良いクローズアップを一枚残せたのは本当にラッキーでした。
この写真の構図において、個人的にとても気に入っているのは首元のライン感です。太めの黒いチョーカーは衣装全体の非常に重要な要素であり、そこにあしらわれたシルバーの金属リングの質感が白髪キャラのウィッグと合わさることで、画面全体をとても綺麗に引き立ててくれます。さらにその下には、白い縁取りと三角模様の入ったセーラー襟があり、胸元にもリングの装飾が施されています。これらの細かなディテールの連動感が非常に強いです。自撮りのアングルなので距離が近く、かえって髪飾りやウィッグのホワイトと、黒い衣装が織りなすコントラストがより美しく表現されています。右側のサイドバングス(鬢角)を赤いヘアゴムで結んだ小さな三つ編みは、キャラクターのビジュアルにおいて高い識別性を持つ小さなディテールであり、私も頭の上でしっかりと再現し、再現度が正確になるよう配慮しました。
実は前日の夜からウィッグの準備をしていました。白髪のウィッグは丁寧にセットしておかないと、毛羽立ち(毛躁)が目立ったり、光が過度に反射してしまったりする問題が起きやすいからです。特にイベント会場(展館)のような室内の強い光が真上から差し込むトップライトの下では、輪郭がギラギラと白飛びしてしまいがちです。当日の朝は1時間半近くかけてサラサラに梳かし、スタイリング(定型)を行いました。すべてはメイクをした後に丸一日綺麗な状態をキープするためです。メイクに関しては、キャラクターの持つ清らかで、かつきつくなりすぎない(不会太凶)雰囲気に合わせるため、アイメイク全体をあえて控えめ(弱化)にし、白が持つ清潔感とあの静けさに満ちた気品をできるだけ残すようにしました。
もう一枚の全身写真は展示エリアの会場内で撮影したものです。背景にはイベントの展示スタンドや宣伝ポスター、ブルーのフレーム構造、そして行き交う来場者たちが写り込んでいます。非常に長い黒の裾をまとっていますが、設定を再現するために靴や脚元のディテールもしっかりと処理しなければなりません。黒のストッキングに黒の光沢のあるエナメルシューズを合わせることで、黒ベースの衣装スタイルを足元まで美しく繋げています。手元にはあの白黒配色の長い銃器(長槍械)の小道具を構え、頭上にはあの宙に浮いた赤い光輪(紅環)を配置しています。正直なところ、全セットを着用して小道具をすべて揃えた状態で人混みの中を歩き回るのは決して楽なことではありません。特に頭上のヘイローがぶつかって壊れないように保護し、小道具が擦れて塗装が剥げたり(碰掉漆)しないように細心の注意を払う必要がありました。
この衣装は身にまとうと、それ自体の独特なメリハリ(韻律)が生まれます。ブラックがメインのカラーなので本来なら重苦しく見えがちですが、ふんだんな白い襟の縁取り、白いウィッグ、そして白いスカーフ(領巾)が加わることで、全体のレイヤー感が一気に広がります。このコスプレ衣装を手にしたとき、私は襟元や袖口のカッティングの綺麗さを非常に重視しました。ここがすっきりとスマートに仕上がっていると、立ち姿全体のシルエットがスラリと美しく引き立ちます。イベント当日は非常に体力を消耗しましたが、鏡の前やレンズを通して完成したヘアメイクやコーディネートを見ると、キャラクターとの束の間のシンクロ感(融合感)に、一日の歩き回った疲れもすっかり吹き飛んでしまいます。少し近くで見ると、髪の質感、カチューシャの幅、チョーカーの装着位置など、これらの細部(ディテール)のすべてに私なりのキャラクターへの理解が表現されています。衣装と小道具を整え、この瞬間に残したこの一枚の写真こそ、まさに当日の自分の努力に対する素晴らしいイベント写真の成果(交代)なのだと感じています。