今回の暁美ほむらコスプレの本編写真は、スタジオにて撮影を行いました。同人創作イベントに向けた企画だったこともあり、衣装や小道具の準備には事前の段階から並々ならぬ情熱を注ぎ込みました。今回は定番の見滝原中学校の制服ではなく、深紫と黒の切り替えが美しいゴシック調のコルセットドレスをセレクト。身頃はタイトなビスチェ仕立てで、フロントには黒の編み上げリボン、左胸側にはコウモリの翼を思わせる幾何学的な装飾が施されています。袖はオフショルダーの黒いチュールフリルで、ボトムスは何層にも重なるレースとシアーメッシュのスカートに仕立てられ、背面には長い黒のチュールトレーンが優美に流れます。全体のテイストに合わせて足元にはガーター風の黒ストッキングと、つま先に紫の小花があしらわれた黒のポインテッドトゥパンプスを合わせました。
ウィッグは王道の黒髪ロングストレートにぱっつん前髪。輪郭を美しく見せるため、前髪とサイドのレイヤーを丁寧にカットして顔周りに自然に沿わせました。頭上の幅広な赤いカチューシャと長く伸びる2本の赤リボンはスタイリングの主役であり、ダークトーンで統一された装いの中に鮮烈な視覚的アクセントを添えています。メイク面では透明感のある白肌ベースを意識し、ブルーのカラコンで目元の陰影を深めつつ、リップはあえてナチュラルに仕上げました。撮影中はほむらの持つ冷徹でどこか儚げな佇まいに寄り添うため、静かで感情を抑えた表情を一貫してキープしました。
小道具には赤褐色のバイオリンと弓を用意。ボディには艶やかな光沢があり、あご当ての横には小さな白いステッカーが添えられています。バストアップから全身の立ち姿に至るまで常に構え続ける必要があり、見た目以上にずっしりとした重みがありました。2枚目のあおりアングルによる演奏カットでは、弓の位置を美しくキープするために腕を中空に浮かせ続け、心地よい筋肉痛を感じるほどでした。最も難易度が高かったのは3枚目の全身の立ちポーズで、片足立ちのままもう片方の脚を曲げて引き上げ、さらにバイオリンを構える姿勢を維持するため、重心を見極めるのに一苦労。体幹を限界まで引き締めていなければ倒れそうになるほどの緊張感でした。4枚目の黒いハイスツールに腰掛けて脚を組み、バイオリンを膝の上に立てたカットは比較的リラックスして臨めましたが、レッグラインの魅せ方には細部まで気を配りました。
スタジオの背景には紫からピンクへと移ろうグラデーションのバックペーパーを選定。この洗練された空間がダークトーンの衣装の質感を美しく際立たせてくれました。柔らかなライティングのおかげでドレスの細やかな織り柄が黒潰れせず、バイオリンの赤みを帯びた木目の艶も鮮やかに捉えることができました。撮影全体を通じて、ゴシック風の装いはポージングと佇まいの緊張感が仕上がりを大きく左右すると痛感。姿勢を緩めるとオーラが一気に弱まってしまうため、カットごとにカメラマンさんとモニターを確認し、肩の角度や視線の落としどころを微調整しながら、自然体でありながら近寄りがたい孤高の距離感を画面に宿しました。