『ブルーアーカイブ』の小鳥遊ホシノの日常を撮影するにあたって、程よく「塩魚(だらけきった)」状態をキープすることはやはり重要ですね。今回はリアルな学校の教室をお借りできたのですが、空間にある机や椅子、ロッカー、そして黒板にいたるまですべてがアビドス対策委員会の空気感にそっくりでした。キャラクターの装備を整えるだけでなく、現場での照明機材の組み立てやライティング配置の細かなプロセスも記録しました。写真からは、黒いサッシのガラス窓の向こうに立つ本格的な撮影用ライト設備や、正面に接続されたナンライト(南光)の照明器具が見て取れるかと思います。今回は全体的に自然光を模した画風を目指し、窓辺に配置した丸型パネルライトやスティックライトでサイドの補助光や輪郭のラインを描き出しました。光の比率が非常に心地よくコントロールされており、画面に透明感と立体感の両方を持たせることができています。窓枠から光が差し込む瞬間、白い制服、青いネクタイ、私、そしてピンクの髪が見事にナチュラルな調和を魅せてくれます。
ライティングのプロセスまで撮影するのは少しハードコアに見えるかもしれませんが、これによって「透明感」がどこから生まれるのかが実によく分かります。スタイリングはもちろんのこと、光の方向や色調こそが、作品が平凡に終わるか、あるいは素晴らしく輝くかを左右する要素です。指導を担当してくださった白鶴Tsuru先生には、現地でキャラクターの状態や光と影の美学に関する的確なアドバイスをたくさんいただきました。ヘイロー(光環)を浮かべて机の前に座り、様々なハンドサインを決めていると、ホシノならではのあの気だるげでありながらも頼りになる独特のギャップを感じられます。ほんの少しカメラに視線を送るだけでも、この極上のライティングと合わさることで絶妙なニュアンスを醸し出すことができます。メイキングと完成した写真を合わせてシェアすることは、単なる記録だけでなく、自分のポージングや表現状態を振り返る良い復習にもなりました。今回の二次元写真としての試みをぜひ楽しんでいただければ幸いです。