今回のアークナイツのシー(シーコスプレ)の写真シリーズについて、撮影時のこだわりや裏話をシェアしたいと思います。
キャラクターの持つ清冷で典雅な佇まいを再現するため、事前のヘアメイクには多くの時間をかけました。特に頭頂部の緑の龍角と尖り耳は、不自然な隙間が出ないよう角度を丁寧に微調整しながら固定しました。衣装は青と白を基調としたタイトなシルエットで、脚のストラップやシアー素材(ストッキング コスプレ)が美しいボディラインを引き立ててくれますが、移動時は常に美しい所作を意識する必要がありました。
今回最も素晴らしい効果を生み出したのは、背景に漂う半透明の煙と紅い残月の演出です。スタジオ内でカメラマンの言寺oooさんが機材をセットし、私がスモークマシンの前に立つことで、風にたなびく煙がまるで水墨風の筆跡のように広がる幻想的な質感を創り出しました。ポージングは力みすぎず、可能な限りリラックスした脱力を意識。第一弾の横顔カットでは「筆を執り山河を描く」テーマに合わせ、空中で筆を走らせているかのように手首の角度を微調整し、視線は指先の先へと向けました。
第二弾の正面から剣を構えるカットでは重心をしっかり落とし、右手で柄を握って赤い房飾りが自然に垂れ下がるよう整え、煙の半透明な光の屈折と相まって、キャラクターが放つ超然とした威圧感を見事に表現しました。脚のストラップなどの視覚要素も画面に豊かな奥行きとレイヤード感をもたらしてくれました。
レタッチ処理も大きな鍵となり、合成された煙の色調と衣装の色彩を統一し、寒暖のコントラストを活かして画面の空気感を極限まで高めました。準備から撮影、後処理に至るまで、非常に充実したプロフェッショナルなゲームコスプレ体験となりました。動かざること山の如きシーの気品を体感できた今回の撮影、写真の質感が皆さんの心にある情景と響き合えば幸いです。