今回のロケ撮影は、原始的で自然豊かなジャングルの雰囲気を再現するため、緑が生い茂る公園を選びました。身にまとった衣装はこの撮影のために特別に仕立てたもので、枯れ葉のような風合いのマントは何度もエイジング加工とツギハギを重ねてようやく現在の質感に辿り着きました。裾の擦れやほつれ感は、ハサミや紙やすりを使って少しずつ削り出しています。首元の緑のリング状の首飾りは、軽量粘土とアクリルリングを組み合わせて自作しました。カメラ越しにしっかりとした立体感が出るよう、内側には白いフランネル生地を貼り、外側に緑の絵の具を重ね塗りしています。装着すると一気にキャラクターの雰囲気が宿りましたが、動く際にはウィッグに当たらないよう角度に少し気をつける必要がありました。
手にした古びた地図は、お茶に浸して乾かした後に何度も揉み込み、縁をライターで軽く炙ることで使い込まれた風合いを演出しました。撮影当日は天候に恵まれ、木漏れ日の斑模様は撮影にとって助けであると同時に、光のコントロールが難しい挑戦でもありました。ロケーションには巨大な赤褐色の木の根や大きなキノコの彫刻があったため、これらスケール感のあるオブジェを活用してファンタジックな対比を生み出すことにしました。写真に物語性を添えるため、地図を丸めて望遠鏡のように覗き込んだり、キノコの傘の下に座って真剣にルートを練る仕草をしたり、木の根に突っ伏して宝探しの途中で力尽きた様子を表現したりと、多彩なポージングを工夫しました。
撮影は想像以上に体力を要しました。ざっくりとした粗い生地とはいえ、木々の間を縫って歩くと枝に引っかかりやすく、前方へ指をさす瞬間を捉えるためにも腕の角度や顔の向きを何度も微調整して、視線が正確にレンズへ向くよう集中しました。理想的な光と影を捉えるために石段の上でじっと待機することもありましたが、仕上がりは本当に納得のいくものになりました。衣装のナチュラルな色味が森の木々の緑や土のブラウンと見事に調和し、全体が心地よい統一感に包まれています。地図を掲げて進むべき方角を探していると、まるで知恵だけを頼りに生き抜くあの過酷でワクワクする世界へ足を踏み入れたかのような感覚に浸ることができました。ロケ撮影は単にカメラの前でポーズをとるだけでなく、キャラクターそのものの息遣いを追体験する時間です。今回の挑戦を通じて小道具製作や空間との相互作用について新たな手応えを得ることができました。森を探検するあの生き生きとした空気感が、写真を通じて皆様に伝われば幸いです。