今回の西行寺幽々子のコスプレ写真がようやく完成しました。撮影場所は風情ある和風の木造空間で、温かみのある灯籠とピンクの造花があしらわれており、青白レースの衣装と相まって、背景の涼やかなブルーのバックライトと温色光のグラデーションが幽々子の持つ幻想的な空気を存分に引き出してくれました。衣装と小道具面では、ピンクのウィッグとピンクのカラコンを基本に、胸元のレースアップや幾重にも重なるフリルレースのスカート、頭元の青い花飾りとヴェール付きの帽子など、細部まで精巧に作り込まれています。世界観を忠実に再現するため、扇子、和傘、そして青い蝶の小道具も用意しました。
撮影では、彼女ならではの優雅さとどこか儚げでアンニュイな佇まいを意識しました。1枚目は扇子で口元を隠し、視線をまっすぐ向けるバストアップの構図。2枚目は前傾姿勢で正座し、青い蝶をそっと掌に包み込む仕草。3枚目は階段に腰掛けて脚を前へ伸ばすポーズで、白タイツとブラウンのローファーが描く美しい脚のラインをアオリのローアングルで捉え、程よい緊張感と大人の色香を演出しました。4枚目は障子戸に寄り添い扇子を携える自然体の立ち姿、5枚目は傘を差しながらの片脚立ちでスカートのふんわりとした広がりと軽やかな浮遊感を表現。ラストは全身の立ち姿で、衣装の立体的なドレープやレイヤーの美しさを鮮明に収めました。
重なり合う和風洋装のディテールや障子・畳の背景に合わせ、カメラマンさんはライティングにこだわり、輪郭を美しく浮かび上がらせてレースの繊細な質感を際立たせてくれました。衣装にしっかりとした重みがあるため、ポーズの切り替えや重心のキープ、特に脚を長く綺麗に見せる姿勢の維持には相応の体力を要しました。メイクもピンクの瞳に合わせて全体を淡いピンク系で統一。東方Projectの衣装はキャラクターの気品をいかに宿すかが常に問われますが、衣装の皺の処理からメイク、小道具の配置に至るまで原作設定に寄り添うよう努めました。ハードな撮影現場でしたが、仕上がった完成カットの美しさを前にして、すべての努力が報われたと実感しています。