今回の中山ASアニメ展で出したアルベドは、朝6時のメイク開始から夜の撤収まで十数時間に及ぶ長丁場でしたが、とても充実した一日となりました。このキャラクターを表現するには数多くの細部へのこだわりが必要です。まずは純白のドレスですが、生地が柔らかくシワになりやすいため、事前に時間をかけてアイロンをかけ、裾のフリルも一つひとつ丁寧にプレスしました。胸元を飾る細い金色のチェーンは歩行時に揺れやすいため、美しいドレープを保てるよう腰の後ろでピン留めして固定。頭の白い角は角度を完璧に保ち、紫がかったウィッグの頭頂部にあるアホ毛も納得のいくまで時間をかけてセットしました。最も大変だったのは翼の装着です。大きな黒い翼と支持フレームの重量がすべて腰にかかるため、移動時は細心の注意を払いました。スタイルをより美しく見せるためにコルセットをきつく締め、ヒールを合わせていたため、一日中立ちっぱなしの足はさすがに疲れ果てました。メイク面では発色の良い金色のカラコンを選び、目尻を赤系シャドウでぼかしてリップは控えめなヌード系に設定。会場のトップライトの下でも立体感のある顔立ちを演出できました。
会場を歩いていると多くの方にキャラクターを気づいて声をかけていただき、とても嬉しかったです。過去のイベントでも出した経験があったため、腕を優雅に保ち、指先の所作まで繊細に意識するポージングを実践できました。写真では黒い羽根の質感が光を綺麗に捉え、カメラマンさんが肌の白さとダークな羽の鮮烈なコントラストを巧みに引き出してくれました。着脱時に汗がつきやすい白手袋の扱いにも気を配りながら、会場では作品ファンと熱いトークを交わし、衣装作りの知見を共有。華やかな見た目の裏にはウィッグの保管やチェーンの絡まり防止など地道な準備が欠かせませんが、中山ASアニメ展の温かい熱気に包まれながら素晴らしい撮影ができました。帰宅後の衣装や手袋の丁寧なメンテナンスも含め、レンズ越しに最高の仕上がりを残せたことで、すべての苦労が報われたと実感しています。