今回のテーマは雲岿山・青溟の剣主である葉瞬光。第二師姉とともに新エリー都の喧騒を離れ、静寂に包まれた竹林へと足を踏み入れました。
事前の打ち合わせでカメラマンさんと共有したのは、剣主としての威厳を保ちつつ、凛とした雰囲気の中に宿るしなやかな躍動感。水辺と巨石が織りなす自然の情景を舞台に選びました。
ヘアメイクと衣装の準備には多くの時間を費やしました。白髪に真紅の装束、そして幾何学模様があしらわれた赤白ストッキングに黒のハイヒールを合わせることで、鮮烈な視覚的インパクトを創出。小道具の剣はずっしりと手応えのある重さで、大きな白い尻尾も相まって、着付けやポーズの保持にはかなりの体幹が求められました。
屋外の光は刻々と移ろいましたが、竹林の葉擦れを通して降り注ぐ午後の木漏れ日はとても柔らかく、スタジオ撮影のような硬さを感じさせない自然な風合いを生み出してくれました。カメラマンさんの的確なアングル設計により、1枚目の寄りカットでは赤いカラコンと透き通るような白肌、繊細なメイクのディテールを捉え、研ぎ澄まされた凛とした雰囲気を強調。2枚目では巨石の上に腰掛け、片脚をすっきりと前に伸ばしてストッキングのラインを活かし、両手で剣を握ることで凛々しい気迫を表現しました。3枚目は横座りで髪にそっと手を添え、レンズを見つめることで余韻のある振り返りの風情を醸し出しています。
撮影中は様々な工夫が必要でした。長い尻尾が下草に引っかかりやすいため位置をこまめに直したり、濡れた岩肌の上でハイヒールが滑らないよう慎重に足場を選んだり。キャラクターの内面を表現するため、過度な表情を抑え、冷涼で奥深い眼差しでレンズを見据えるよう意識しました。
現像レタッチでは竹林本来の深い緑を大切に残し、主役の白髪、赤いストッキング、たなびく赤いリボンが背景から鮮やかに浮かび上がるよう調整。この色彩のコントラストがキャラクターの印象を一層際立たせています。身につけるのは大変な衣装でしたが、柔らかな自然光の下で刺繍の織り目や金属金具、ハイヒールの艶やかな質感が美しく映えました。
全工程を終えて仕上がった写真を見たとき、足場の悪い岩場に立ち続けた苦労が報われたと実感できる、大満足の竹林撮影となりました。