衣装を脱ぎながら、丸一日頭を締め付けていたウィッグをやっと外して一息ついているところです。二次元コスプレをするのは本当に体力勝負で、朝早く起きてベースメイク、コンシーラー、パウダーで仕上げ、何層にも重ねてぼかすアイメイク紹介に至るまで、どの工程も気が抜けません。今回は少し気だるげで儚い目元を再現するため、跳ね上げた黒のアイラインを引き、ボリュームのあるつけまつげをつけ、下まぶたにも赤系のシャドウを広めにぼかしました。そうして苦労して仕上げたのに、スマホを構えて鏡越しの自撮りをしてみたら、カメラの画質の粗さに思わず頭を抱えてしまいました。
室内の照明と鏡の反射のせいで、インカメラの性能の限界を痛感します。メイクがひどく飛んでしまい、アイシャドウの綺麗なグラデーションもアイラインのシャープさも綺麗さっぱり消し去られ、おまけに妙な美肌ソフトフィルターまでかかってしまう始末。その上レンズの歪みのせいで、少し離すと顔の形が歪み、近づけると顔の半分しか収まりません。頭頂部の編み込みや両サイドに垂れる銀髪ウィッグの毛束をなんとか綺麗に写そうと、何通りものアングルを試しました。鏡に映るスマホケースのアニメキャラ柄はやたらと目立つのに、背後の部屋の様子や光の当たり方はイマイチで、どう撮ってもしっくりきません。鏡で見ると完璧に仕上がっているのに、撮影した瞬間にただのモザイクのような画質になってしまう……このもどかしさは、実際に体験した人にしか分からない痛みです。
そうは言っても、この銀髪ウィッグのスタイリングを仕上げるために、ウィッグネットで自毛をまとめるだけで十数分もかかりました。ウィッグはどうしても不自然に見えやすいため、頭頂部に編み込みを入れて立体感を出し、前髪もフェイスラインを綺麗に見せるためにランダムな束感が出るよう梳いてカットしました。サイドの毛束もヘアワックスで毛流れを整えてから、最後にキープスプレーで固めています。今日着ていたグリーンの服の縁には白いラインがあしらわれていて、本来なら銀髪との素敵なコントラストになるはずだったのですが、画質のせいでその魅力が半減してしまったのが惜しまれます。
実際のところ、二次元コスプレをするたび、衣装やメイクがバッチリ決まった瞬間には確かな達成感があります。たとえ今回の装備がそれほど複雑なものではなくても、日常から完全に切り離された鏡の中の自分を見ると、それまでの苦労がすべて報われたように思えます。しかしその直後にやってくるのは、蒸れるウィッグ、重たいメイク、そして締め付け感のある衣装の現実です。だからこそ撮影が終わったり休憩に入ったりすると、真っ先に装備を解き始めます。ウィッグを脱いだ瞬間、頭皮が一気に深呼吸したような爽快感に包まれます。ウォータープルーフのアイラインはクレンジングオイルですぐに乳化して落とさないと、翌日まぶたが荒れて悲鳴を上げてしまいますし、メイク残りは肌への負担が大きすぎます。
今はメイクも少しずつ落としているところで、後でお風呂にゆっくり入る予定です。スマホの鏡越しの自撮りの画質は決して満足のいくものではなく、今日のメイクの努力を完璧に残すことはできませんでしたが、コスプレを楽しむこと自体の魅力が損なわれるわけではありません。衣装やウィッグ、メイクを準備するプロセスは、自分自身の忍耐力や手先の技術を磨く貴重な時間でもあります。ウィッグをスタンドに掛けて乾かし、衣装を畳み、使った化粧品をポーチに片付ける――この一連のルーティンを終えたら、そろそろ眠る時間です。今日の記録はここまでにして、片付けが終わったら私もゆっくり休もうと思います。