今回のユーノの中国風コスプレは、準備にかなりの時間を費やしました。衣装全体は白と青を基調に、金色の雲紋やチャイナボタンの細部がふんだんにあしらわれており、特に腰の飾り帯や広がりのある袖口のタッセルは、撮影中に絡まると大変なので着付けの際に一本ずつ丁寧に整える必要がありました。ウィッグは象徴的な青と白のグラデーションツインテールで、両サイドの金色の髪飾り、白いファーボール、タッセルをしっかりと固定するため、大量のヘアピンを使って仕上げました。ちょうど中秋節の前に撮影を終えることができ、満月の背景に木製の階段と衝立が調和し、祝祭の季節にぴったりの空気感を生み出すことができました。
スタジオのセット設営にも多くの工夫を凝らしました。背後に配した巨大な光る満月ライトがメインの光源となり、柔らかな光を投げかけ、手前の桜の枝や伝統的な木枠の窓を美しく照らしてくれました。傍らの机には巻物や茶器が並べられ、周囲にはピンクと白の蓮の花や蓮の葉を散りばめました。これらは手前の前ボケとして画面に立体感を与えるだけでなく、中秋に蓮を愛でる風雅な趣を添えてくれます。普段とは一味違う温もりを込めるためメイクにも少し手を加え、青いカラコンに柔らかなチークを合わせることで、どこか冷涼でありながら親しみやすさの宿る絶妙なニュアンスを意識しました。
撮影は体力的にもかなりの挑戦でした。1枚目の細長い小箱を巻物のように構えるカットでは、広がりのある袖口が顔を覆ってしまわないよう、手首を外側へと反らせた状態を保ち続けました。2枚目の両手で頬杖をつくポーズは簡単そうに見えますが、ウエストの帯留めや金属パーツがしっかりしているため、前かがみになると身体に当たってしまい、体幹の力で姿勢を維持する必要がありました。3枚目の小箱を頭上に掲げるカットでは、両腕の金色のタッセルが絡まないよう気を配りつつ自然な表情を作らなければならず、腕の筋肉がかなり疲弊しました。そしてカバーに選んだ片膝を立てて人差し指で頬に触れるポーズは、幾重にも重なるスカートの広がりと白のハイソックスの組み合わせを綺麗に見せることができますが、片足に重心が偏るうえ厚底のメリージェーンを履いていたため、スカートのドレープを崩さないよう必死でバランスを取っていました。
中秋節のテーマに寄り添うため、キャラクター本来の戦闘寄りやクールな佇まいから離れ、リラックスした座りポーズを中心に構成しました。現場ではカメラマンさんと光やアングルについて常に意見を交わし、特に脚のラインの見せ方はスカートの重なりを避けつつ作為的にならないよう細かく調整しました。この一連の写真を撮り終え、キャラクターの要素と自分自身の中秋節への想いが美しく溶け合った、心から楽しい創作のひとときとなりました。