今回は『Identity V 第五人格』より、庭師のエマの「宇宙の魔女」スキンで撮影に臨みました。この衣装は生地選びの段階からかなりのこだわりを詰め込んでいます。メインには淡いブルーとシルバーグレーが織りなす軽やかなシフォンチュールを採用し、表面には微細なラメが散りばめられているため、自然光を受けるとふんわりと柔らかな光沢を放ちます。華やかさを際立たせるため、肩からウエストにかけて贅沢にゴールドチェーンを巡らせ、金色の星芒モチーフを貼り付けた上でグリッターによって入念に補強。チェーンが繊細なチュールを引っ掛けないよう、着装時には細心の注意を払いました。頭上に戴く光輪のヘッドドレスは独立したパーツで、交差するリングはワイヤーで骨組みを作り、青い宝石と金色の星を装飾。宙に浮かんでいるような浮遊感を出すため、ヘアメイクさんに頭頂部の髪を高く結い上げてもらい、土台のシニヨンにヘアピンで強固に固定しましたが、なかなかの重量感がありました。
メイク面では、星空の神秘的な透明感を表現すべくベース肌を均一に整え、アイシャドウにはブルーグレーをベースに偏光ラメを重ねました。最も時間を費やしたのは目の下に極細ブラシで一粒ずつ乗せたグリッターと、両頬に散らした星々のペイントです。ブルーのカラコンと相まって、瞳の奥に澄んだアンニュイな脱力感を宿すことができました。ウィッグは淡いブロンドのロングウェーブを選び、スプレーで毛流れをしっかりキープしつつ、前髪に緩やかなカールをつけてフェイスラインを優しくカバーしています。
当日はロケ地巡りと周辺での屋外撮影を行いました。最初のロケーションは青と白の花々に彩られた屋内セットで、床面も光を反射する鏡面素材になっており、まるで雲の上の夢幻の世界に迷い込んだかのようでした。床に座って何層にも重なるスカートの裾を綺麗に広げる作業は一苦労でしたが、撮れた写真は息を呑むほど幻想的でした。その後水辺の屋外へ移動したところ風が非常に強く、ヘッドドレスが飛ばされそうになるハプニングも。曇り空の柔らかな陰影はやや光量が控えめだったものの、かえって冷涼なトーンのシックな質感を引き出してくれました。手元に携えた円形のミニバッグや足元に置いたラウンドギフトボックスも衣装と同じ緻密な星空の紋様であしらわれており、小道具としての重厚感も抜群でした。
そして何より嬉しかったのは、店内で同じくエマのコスプレをしている女の子にばったり出会えたことです!彼女も同じスキンでしたが、ウィッグがグレーブルー寄りの色味で、目が合った瞬間に互いに気付いてその場ですぐに意気投合。衣装やメイクの工夫、普段のゲームキャラのコスプレ談義で大いに盛り上がりました。その後は一緒に鏡の前へ並び、色違いの髪でお揃いのバッグを手にしてツーショットをパシャリ。まるで同じスキンの別カラーバージョンが同時に三次元に顕現したかのようで、周囲のお客さんからも「公式の合わせイベントですか?」と声をかけられるほど賑やかな時間になりました。
重層的な超ロングスカートの屋外撮影はまさに体力勝負です。歩行時はスカートをしっかり持ち上げないと裾を踏んで汚してしまうだけでなく、自分自身が転倒する危険もあります。またラメ素材特有の粉落ちは避けられず、撮影後は全身がキラキラになり衣装のメンテナンスも欠かせません。それでも、このキャラクターならではの神秘的な透明感を再現するためなら、すべての苦労が報われると感じます。今回はレフ板やLEDライトを忘れて自然光頼りになってしまい、瞳のキャッチライトを拾い切れない影がわずかに生じたのが小さな反省点ですが、同じ第五人格コスプレを愛する仲間と出会えたおかげで、一人での撮影以上に心ほどける楽しい一日となりました。