【金髪狐耳の半身アップ】ライティングのノーマルカメラ無加工とレタッチ比較 - 1 枚目
【金髪狐耳の半身アップ】ライティングのノーマルカメラ無加工とレタッチ比較 - 2 枚目

最近、無加工のノーマルカメラ無加工で撮った半身のベース写真を掘り起こし、最近取り組んでいる自然な厚塗りレタッチ(Post-processing)と合わせて比較展示にしてみました。

まず撮って出しの原片について。カメラマンさんとの打ち合わせの段階で「光のコントラスト」と「半身展示」の構図を意識していました。写真は片側からのハードライティングで撮影されたもので、私の骨格や鎖骨ラインがハイアングルやアイレベルの半身構図に合っているため、強い光が肩や頬に質の高いハイライトとシャドウを作り出し、衣装の黒いレザー切り替えにも良いツヤ感が出ています。ビューティー機能なしのノーマルカメラ無加工直出のため、顔の陰影のグラデーションが非常に立体的な反面、暗部が重くシャドウが少し濁って見えるという課題もありました。

そこで後処理のレタッチ(Post-processing)では、「自然な厚塗り」という方向性を選択しました。単に肌をツルツルに美白するだけでは、原片の持つ立体的な光影が潰れてしまい、ありきたりなフラット顔になってしまいます。まずは構造上の歪みを液化(リキファイ)ツールで調整し、頭部の毛量(特に頭頂部の2つの大きな狐耳)と輪郭の繋がりを自然に整え、オーバーレイやソフトライトのレイヤーで目元と顔中央の三角ゾーンを明瞭にしました。ポイントはアイメイクの再構築で、原片の目は明るいものの強い光の下でやや平坦に見えたため、厚塗りの技法でアイラインと涙袋を加筆・強調し、視線をより力強くフォーカスさせました。

自然な厚塗りの難しさは、肌の透明感を維持することにあります。原片でくすんで見えがちな暗部を中和するため、青・オレンジ・黄色の補色対比の考え方を取り入れました。腕や首元の影の処理は極めて控えめに行い、従来のレタッチのように完全に消し去るのではなく、筋肉や骨格のラインを残しつつ、ほうれい線やゴルゴ線、生え際の境界部分だけに筆を軽く滑らせました。衣装部分は彩度とコントラストを上げ、イエローとブラックの対比を鮮明にし、赤宝石の質感の輝きを一段高めることで、画面全体の視覚的重量バランスを均整化し、頭重脚軽になるのを防ぎました。

今回このような投稿をしたのは、自分自身のレタッチ思考を記録・共有したいと考えたからです。COS界隈ではノーマルカメラ無加工の撮って出しに対して恐怖心を持つ人が多く、硬い光の下での撮影は使い物にならないと思われがちです。しかし、撮影時に光比(ライティング比率)をコントロールし、後半で自然な厚塗りを施せば、いわゆる「白飛び・くすみ」を透明感のある上質な質感へと救い出すことができます。今回男性キャラを修整しなかったのは、男性の骨格は女性よりも複雑で、質感の描き分けにより高度な経験が必要とされるためです。

現在公開している写真は一つのアプローチを検証するもので、今後行う本格的な正片(作品撮り)への布石でもあります。半身展示の比較は細部の検証に非常に便利です。個人的に満足している顔の処理に加え、原片の持つリアルな肌のテクスチャを残し、精緻な修整とリアリズムのバランスを探っています。これこそが、私自身が「自然な厚塗り」と呼ぶスタイルの追求です。作成中も原片と照らし合わせながら細かく色彩を調整しました。美顔フィルターなしのモデル自身の素顔の骨格を尊重しているからこそ、この髪型とイエロー系のコーディネートは高彩度のレタッチ表現と相性抜群なのです。今後はより柔らかい光の環境で全身写真を撮影し、この厚塗りスタイルが全身写真でも調和するか試してみたいと考えています。もしこのようなレタッチスタイルを試してみたい同好の方がいらっしゃれば、ぜひ原片を持って気軽にご相談ください。今回の作品がお互いの審美眼を深める試金石となれば幸いです。