今回の珊瑚宮心海の水着撮影は、準備段階からたくさんのこだわりを詰め込みました。水元素ならではの軽やかさと水面のきらめきを表現するため、水着の生地選びだけでも何軒ものショップを比較検討。ドレープ感と水に濡れた際の透け防止の両立を意識し、特にスカート裾のプリーツが水中でも綺麗な弧を描くよう、カッティングの美しさを重視しました。胸元の大きなリボンとメタル調の装飾も、画面に立体感をもたらす大切なアクセントです。
ウィッグは市販の安価なセット済み製品を使わず、自然なライトブルーのグラデーションを出すために自分で毛並みを整えてカットし、毛先を少しずつ手作業で染め上げました。メイクもプールの寒色トーンに合わせて透明感を際立たせ、目元にブルーのグラデーションをやや深めに入れて海洋のテーマを意識しました。
実際の撮影では、屋外の自然光とプールの照り返しが良くも悪くも影響しました。夕暮れ時のブルーアワーが最も幻想的に映る時間帯でしたが、水面のきらめきを捉えるために時間との勝負になりました。水に入った瞬間はとても心地よかったものの、水を含むと生地が重くなるため、写真の中でしなやかな美しいボディラインを保てるよう体の動きを意識してコントロールしました。
大きなユニコーンフロートに乗るポーズは意外と体幹が試され、肩や背中の力を抜きつつ視線をしっかりとカメラへ合わせる必要がありました。透明な浮き輪を持ったカットでは、何気ないリラックスした空気感を出すために何度も立ち泳ぎをしてベストなバランスを見極めました。体力的にハードな撮影でしたが、カメラに収められた美しい水紋と光と影のグラデーションを見たら、すべての苦労が報われたと感じました。心海のサマー限定フォトで、皆さんにささやかな涼しさが届きますように。