今回の甘雨×刻晴による原神二人ロケ写真の撮影では、事前ロケハンや衣装のコーディネートなど、普段のソロ撮影以上に念入りな準備を行いました。慶豊橋の彫刻が施された石の欄干、背後に広がる濃密な緑、そして木の枝に吊るされた赤い提灯が、天然の中華風クラシックな画面フレームを構成し、私たちが目指した「日常感と古風が交差する空気感」に完璧にマッチしてくれました。
今回の甘雨 コスプレと刻晴コスプレでは、ウィッグのスタイリングに非常に多くのエネルギーを注ぎました。屋外での撮影では強風でなくても微風で髪が乱れやすいため、硬めのヘアスプレーと極細のヘアピンを使って根元を3層構造で補強しました。特に刻晴の頭頂部にある象徴的な猫耳お団子や、甘雨の両側に垂れる長い毛先は、立体的なカーブを維持させてボサボサに見えないよう気をつけています。メイクに関してはファンデーションの明度を特別に調整し、異なるトーンを持つ2つのキャラクターが同枠に収まった際、肌色が違和感なく自然に融合するようにしました。
衣装の素材選びにもこだわりました。私たちが着用した衣装のメインには地模様のジャカード生地と微光沢のあるサテン素材を採用しています。この生地は屋外の散乱光の下でも細部の反光を綺麗に残し、純シフォンのような白飛びや光沢レザーのような乱れを防いでくれます。手袋の型紙は、手のラインへのフィット感とポージングの柔軟性を高めるため事前に2回修正しました。撮影中に腕を伸ばしたり石の欄干に手をついたりした際、手袋のシワの表現がようやく自然な密着感を出してくれました。
撮影中はガチガチの決めポーズを無理に排練することはありませんでした。1枚目の写真で私が頭上の葉の隙間から差し込む光を手で受け止め、隣のア晴(刻晴)がこちらを振り返る表情は、実は立ち位置の確認中に意図せず捉えられた瞬間です。こうしたリラックス感と遊び心のあるやり取りは、硬い立ちポーズよりもキャラクター同士のパートナーとしての確かな絆を引き立ててくれます。2枚目の欄干に寄りかかってカメラを見つめるショットも、小道具を増やしすぎず、視線や立ち姿を通じてゆったりとした旅の日常感を表現することを目指しました。
レタッチでは、原版の緑や石段のグレーグリーン系のトーンを維持し、極端な彩度上げは行わず、シーン全体の光と影を元々の心地よいバランスに保ちました。二次元キャラクターを現実の風景に馴染ませる際、人工的なメイク・ヘアスタイリングと実景の間の色差を上手に調和させることが何より重要で、過剰な色補正はかえって写真本来のリアルな質感を損なってしまいます。最終的に完成したカットの質感は私たちの最初の構想通りになり、洗練された衣装を身にまとって公園を散歩するような気楽な雰囲気が、写真を見てくださるみなさんに届くことを願っています。