今回の玉玲珑の撮影で最も意識したのは、キャラクターが持つコケティッシュな愛らしさと柔らかな優しさをいかに表現するかという点でした。そのためのアプローチとして、スタジオ内に完全なピンク系のセットを組み上げました。背後に配置した金縁のヨーロピアン調ハイバックチェア、巨大な茶色いクマのぬいぐるみ、そして積み重なるピンクのギフトボックスといった大掛かりな小道具は事前に専門業者から手配したもので、小花柄の壁紙と見事に調和し、大切に慈しまれているような甘い空気感を作り出してくれました。衣装は特注のシースルーレース・ホルターネックドレスで、ピンクのウィッグと白のふわふわな獣耳ヘアアクセサリーもオーダーメイド。耳と尻尾の芯材を補強したことで、ポーズを変えても形が崩れたり脱落したりする心配なく撮影に集中できました。薄手で軽やかな生地はふわりと美しく舞う反面、シワになりやすいのが唯一の難点で、ワンポーズごとに裾を丁寧に整え直しながらの進行となりました。
ポージングでは表情のギャップを意識しました。1枚目は両手で頬杖をつき、目を閉じて微笑む構図をセンターに配置。脚のラインとスカートの段フリルの美しさを際立たせ、衣装の緻密なディテールを強調しました。2枚目は視線を伏せて座り込み、背後のクマに身体を預けて重心を後ろに逃がすことで、より気ままでリラックスした佇まいを演出。全体的に暖かく明るいライティングを施したハイキー・低コントラストの絵作りだったため、現像では白飛びを防ぐハイライトとシャドウの繊細なコントロールが試され、スキントーンの微調整や背景との調和に多くの時間を費やしました。赤とピンクのチェッカー柄の床に素足で立つのは肌寒く、足跡がつきやすかったため、アシスタントさんに床をこまめに拭いてもらいながらの撮影となりました。また、こうしたアングルでは脚の曲線や足首の向きが仕上がりを大きく左右するため、つま先の張り方や脱力の加減をミリ単位で意識。公式の立ち絵やモーション動画を事前に徹底研究し、獣耳少女としてのアイコニックな仕草をわざとらしくなく自然体に切り取った、大満足の二次元写真となりました。