今回の『剣網3』中秋節テーマの玉兎コスプレは、企画の初期構想から撮影の実現に至るまで丸1ヶ月の時間を費やしました。最初の衣装デザイン画の段階から、中秋節の温かな祝祭感と玉兎ならではの軽やかな愛らしさを両立させたいと考えていました。何種類ものレースやフリルを比較検討し、最終的に光を受けると繊細に煌めく上質な生地を採用。ヘッドドレスにあしらったうさ耳、ふわふわのファーポンポン、幾重にも重なるリボンは、華やかさを保ちつつ頭でっかちに見えないよう何度も試着と微調整を繰り返しました。
メイク面ではアイメイクにほんのり赤ピンクのグラデーションを効かせ、小兎のような無垢で澄んだ瞳を演出。スタジオのセットは幻想的な月宮をイメージし、巨大な発光する月モニュメント、温かみのある黄色い提灯、黄金色に輝く花枝、木製の格子屏風を配置し、床面には反射板を敷き詰めて水面の揺らぎを再現しました。全体にふんだんな暖色系の光を回すことで、中秋節の満月の夜にふさわしい温もりと夢幻の空気感を作り出しました。
本物の小動物と触れ合いながらの撮影において、最大の試練となったのはうさぎたちの機嫌でした。とても好奇心旺盛で元気に動き回るため、最初は全くじっとしてくれませんでした。優しく抱きしめるカットを収めるため、床にしゃがんでニンジンや牧草を与えながら根気よく安心させ、少しずつ心を通わせました。その甲斐あって、白い小兎が胸元ですやすやと落ち着いてくれた瞬間を、極めて優しく自然体な表情で捉えることができました。
提灯を掲げたり、蝶の杖を振ったり、つま先立ちで軽やかに跳ねたりする所作では、スカートの広がりが最も美しく見える瞬間を捉えるため何度もシャッターを切りました。白ストッキングに厚底のメリージェーンを合わせた足元は、歩く際に少しバランス感覚が問われるものの、カメラの前で脚のラインをすらりと美しく引き延ばしてくれました。少女らしいしなやかさと、祝祭ならではのおめでたく華やかな視覚美を両立できたと感じています。撮影後の写真を整理するたび、現場での慌ただしくも楽しかった時間が鮮やかによみがえります。今回の中秋の玉兎スタイルを、皆様に楽しんでいただけたら幸いです。