今回コスプレしたのは『この美術部には問題がある!』の宇佐美みずきです。美術部の部员として、彼女のあのどこか純朴でひたむきな日常感は、私がずっと再現してみたいと思っていたものでした。正式な撮影の前に、キャラクターの設定を改めて整理し直しました。彼女は決して自己主張の激しい性格ではなく、大半の時間を美術室にこもって色々な奇妙な絵を描いて過ごしており、美術関連の活動や部員に対して常に心からの真面目さで接しています。
今回の撮影の衣装選びでは、キャラクターの王道なキャンパスコーデの再現に重点を置きました。赤・白・青の3色がこの制服のメインカラーで、白い半袖シャツ的襟元はすっきりと整え、その上に重ねたレッドのVネックニットベストは彼女を象徴するアイテムです。リボンタイにはあえて鮮やかなレイクブルーを選び、視覚的に素晴らしい色彩のコントラストを生み出しています。ボトムスのダークグレーのプリーツスカートにブラックブルーのハイソックス、足元のブラウンのレザーローファーという組み合わせは、日本の女子高生の標準的な制服スタイル(JK制服)の構成であり、着用すると全体のプロポーションをとても綺麗に引き締めてくれます。ヘアスタイルはぱっつん前髪のブラウンのショートヘアを選び、サイドにあしらった淡い色のウサギのヘアピンが、女の子らしい遊び心をそっと添えています。
小道具の準備にあたっては、あえて2種類の異なるスケッチブックを用意しました。1つはブラックとイエローの配色のスケッチブックで、表紙には目立つ英語の「Sketch Book」という文字が印刷されており、手に持つだけで美術生らしい雰囲気が漂います。もう1つはホワイトのリングノートで、自分で赤いリンゴのシンプルな線画を描き込みました。この小さなディテールは、キャラクターの美術の特技に呼応するだけでなく、撮影画面を豊かにするための小道具でもあります。撮影時には、これらの小道具をただ持ってポーズを決めるだけでなく、動作の一部として溶け込ませることを意識しました。例えば4枚目の写真で筆をくわえているカットは、キャラクターが物事に対して好奇心を抱いたり思考を巡らせたりするあの瞬間を実に見事に捉えています。
撮影場所の選定に関しては、過度に複雑なインドアのスタジオには行かず、都市の街角にあるごく普通のストリートを選びました。道端に綺麗に整えられた緑の生垣は非常に素晴らしい背景となり、クリーンな緑のボケ味を提供してくれると同時に、放課後の下校途中という日常的な生活感を演出してくれます。背景の道路や、かすかにぼやけた行き交う車、道路標識などもあえて排除せず、それが逆に写真セット全体をよりリアルでナチュラルなものにし、どこか日常ドキュメンタリーのような質感を持たせています。ライティング面では、大口径レンズによる自然光を取り入れ、光が顔や衣装に柔らかく当たるようにしたため、白飛びや強すぎるハイライトを起こすことなく、肌の質感やコーディネートのディテールをクリアに表現することができました。
撮影中のポージングデザインでは、作り込まれすぎた「ポーズ感」から脱却し、キャラクターの自然でリラックスした表情を極力切り取るよう心がけました。1枚目の手を額にかざして日よけをする動作は、手にしたノートと相まって、放課後すぐの瞬間やこれから写生に向かうような状態を表現しています。2枚目の片脚を上げたお茶目なポーズは、彼女が時折見せる小さなお転婆さを表現しています。5枚目と6枚目の緑地帯に寄りかかり、軽く手を振ったり頬杖をついたりするカットは、キャラクターの持つ柔らかく攻撃性のない日常の一面を引き出しています。ポーズが硬くなるのを防ぐため、身体の重心をできるだけ傾けたり、手元の小道具を通じて腕の曲線を豊かに見せるように工夫しました。例えば、指先で自分の頬を軽く指さしながら視線をレンズに向けることで、観る人とインタラクティブに繋がるような親密感を演出しています。
実際のところ、このような日常に寄り添ったキャラクターのコスプレ日常においては、最大の難関は衣装がどれほど華やかであるかや、ウィッグがいかに複雑であるかではなく、いかにしてあの「生活感」を掴むかという点にあります。宇佐美みずきは何か特別な神の力を持っているようなキャラクターではなく、自分の美術の世界に没頭している一人の少女にすぎません。衣装を着替えて街に立った時、私は自分自身に「過剰に豊かな表情を演じる必要はない」と言い聞かせました。感情を少し控えめに抑え、ひたむきさとどこかおっとりとしたマイペースな可愛らしさを漂わせることこそが、最も的確な解釈なのです。多くの場合、撮影された原画(生データ)を見返してみると、ふとした瞬間のさりげない振り向きや、自然にノートに目を落とす姿、あるいはリボンタイを整える瞬間の方が、あえてカメラを意識して視線を送った写真よりも遥かに説得力を持っています。
これこそが、私がこのような生活感の漂うキャンパス風写真のコスプレを特別に愛してやまない理由です。重々しい鎧や複雑な大がかりなシチューションはありませんが、まさにこのシンプルなコーディネート、道端の緑、そして空気中の微風こそが、被写体と撮影者の双方を最もリラックスさせてくれるのです。レタッチの際にも、極力原画のナチュラルな色彩とクリアさを維持し、過度なフィルターや肌補正(磨皮)は使用せず、より現実の生活に近い美術少女の姿を表現しようと努めました。JK制服の撮影全体を終えて、いくつかのポーズは何度も繰り返しトライしましたが、あの生き生きとした自然な完成写真を見た時、すべての調整と準備のプロセスは本当に報われたと感じました。今回の作品が『この美術部には問題がある!』の持つあの軽やかで自由、そして時にはクスッと笑えるような青春の空気感を的確に伝え、皆さんの心の中にいる「画筆を握った宇佐美みずきコスプレ」の魅力を美しく再現できていることを心から願っています。