30度を超える猛暑の中、屋外エリアで浅上藤乃を出すのは、まさに体力と忍耐力の二重の試練でした。今回の黒白配色のハイネック制服は生地にハリがあるものの、屋外では完全に動くサウナ状態でした。それでもキャラクターを再現するためなら、この程度の暑さは苦になりません。
まずは皆さんが一番気になるメイクとスタイリングについてです。浅上藤乃というキャラクターの最大の象徴は、紫のロングストレートと非常に印象的な赤い瞳にあります。あの冷ややかな透明感を再現するため、あえて高発色の純赤カラコンを選びました。赤のカラコンに挑戦したい方へのアドバイスですが、装着すると視野の端にうっすら赤みが入り、着けたてはふらつきやすいため、撮影前に室内で30分ほど目を慣らしておくことをおすすめします。ウィッグに関しては、腰まで届くロングストレートは屋外ではまさに掃除機のようにゴミを吸い寄せ、風が吹けばすぐに絡まってしまいます。出発前にヘアオイルをたっぷり馴染ませて毛先に静電気防止スプレーを吹きかけ、撮影中もこまめに粗歯のコームで整え、写真にパサつきが出ないよう気を配りました。アイメイクは目の横幅を広げつつまつげの繊細な長さを強調し、チークやリップの色味を抑えることで視線の重心を完全に目元に集め、赤い瞳と相まってどこか淡々とした距離感のある雰囲気を演出しました。
イベント会場に到着してからは、撮影スポット選びとポージングも一苦労でした。この衣装は襟元が高く袖も切り替えデザインになっているため、大きな動きをするとシルエットが崩れてしまいます。彼女の物静かな気質に合わせ、過度なアクションは控え、シンプルな立ち姿をベースに、頬にそっと手を添えたり髪をかき上げたりする程度の繊細な手の動きにとどめました。表情管理でも意識して笑みを消し、キャラクター特有の壊れそうな麻痺した精神状態に寄り添うよう努めました。
しかし、何よりも私を悩ませたのはボトムスの組み合わせでした。設定を忠実に再現するためにスカートとストッキングを合わせた結果、すさまじいストッキングの静気が発生してしまいました。少し歩くだけでスカートが脚にピタッと張り付き、さらには上に巻き上がってしまい、数歩歩くたびにこっそり下に引っ張って直すしかありませんでした。猛暑の汗も加わって静電気はパチパチと鳴り響き、その感覚はまさに作品名に完璧に呼応する、文字通りの「痛覚残留」でした。今回のイベント写真はまさに天候、静電気、そしてウィッグとの戦いでしたが、仕上がった写真を目にした瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。