この百花ドレスの企画は数ヶ月前には既に決まっていました。最初の動機はとてもシンプルで、楪いのりとして最高の状態のドレスを着てBW(Bilibili World)に遊びに行きたかったからです。市販で同等の服が販売されていなかったため、最初から常道とは違う方法をとることに決め、以前コラボしたことのある衣装スタジオと直接やり取りを始めました。オートクチュールレベルの立体裁断ということもあり、二次元原稿のあの軽やかでふんわりとしたボリューム感を再現するだけでなく、裾の花の重量や配置のバランスも考慮しなければならず、工房のライン生産では決して作れない品だったため、最初の打ち合わせは思っていた以上に長引きました。
頭の中で描いていたイメージに近づけるため、生地選びにもかなりこだわりを詰め込みました。ドレスのメインには上品な光沢感のある生地を選び、うっすらとした真珠のような質感がステージやレンズの下で実に立体的な表情を見せてくれます。また、腰元のダークパープルの太いサテンリボンや裾のプリーツ加工も、何度も比率を調整しました。一番悩んだのは裾に飾られた大きな花たちです。通常の刺繍やプリントでは立体的な張りや生命感をどうしても表現できず、スタジオからバーンアウト(焼花)加工のサンプルを見せてもらった時に「これこそ探していたものだ」と感じました。花びら1枚1枚を熱で手作業成形し、組み合わせて繋ぎ合わせるという人の温もりがこもったディテール処理は、工業化された大量生産では決して再現できない魅力があります。
BWのチケットが取れなかったのは本当に残念でした。イベントに行けないから撮影ができないというわけではありませんが、会場でみんなと直接交流する機会を逃してしまい、一緒に対戦や併せ撮影ができる同好の士を探したかったという思いもありました。しかし心残りはあれど、これだけの心血を注いだ衣装を埃をかぶらせておくわけにはいきません。そこで最近撮影の調子が良かったタイミングを利用し、まずはフォトグラファーを予約してコスプレ写真を仕上げることにしました。自分への一つの回答(提出課題)のようなものです。
撮影当日はクラシックな書香漂うレトロな室内ロケーションを選び、重厚な木製本棚、レトロな地球儀、真鍮の蓄音機、彫刻が施された木製椅子の中から、ドレス全体にマッチする色彩と雰囲気を引き出しました。フォトグラファーは私の求める感覚を深く理解してくれており、温かみのある黄色い光を裾の花々に当てることで、ダークディープリダクションや鮮やかなオレンジの花びらを実に質感豊かに魅せてくれました。撮影中は椅子に座って赤い糸に手を伸ばす動作でも、裾を軽く持ち上げる動作でも、静かでどこかミステリアスなストーリー性を帯びた表情を意識し、光と影の中で衣装のディテールを最大限に表現できるよう努めました。
イベント会場でみなさんとお会いする機会は逃してしまいましたが、このドレスの寿命はまだまだ長いですし、今後旅行に出かける際にも持参しようと思っています。混雑する賑やかな展覧会会場に押し込められるよりも、質感のある景色や静かな室内の方、服が本来持つ静かな雰囲気をより引き出せる気がします。今回のコスプレ写真には全体的にとても満足しており、今後より良いロケーションが見つかれば、異なるスタイルのロケ撮影ももう1セット行い、このオートクチュールドレスの価値を極限まで発揮させたいと思っています。