今回の兹白の衣装は3月に手元に届いてから今日に至るまで、ようやく最も納得のいく形で形にすることができました。小包を開けた瞬間、青と白を基調とした生地に襟元や袖口のふわふわとしたファー素材が重なり、視覚的にとても豊かな立体感を感じました。『原神』ならではの浮世離れした仙気と、どこか涼やかな佇まいを忠実に再現するため、小道具の造形にも並々ならぬ熱量を注ぎ込みました。手にした剣の金属塗装と金色の紋様は光を浴びて重厚な質感を放ちますが、無垢材のしっかりとした小道具だったため、長時間構え続けると手首にかなりの負担がかかりました。
理想的な世界観を構築するため、私たちは青々と生い茂る竹林でのロケを厳選しました。まっすぐに天へと伸びる竹の直線美と衣装のしなやかな落ち感が見事に調和し、背景全体のトーンもキャラクター本来の個性を美しく引き立ててくれました。撮影当日は日差しに恵まれ、竹の葉の隙間から木漏れ日が美しくこぼれ落ちていました。カメラマンの靖易易易さんは光と影の一瞬を捉える技術が非常に巧みで、現場でいくつものアングルを丁寧に試しました。逆光での撮影ではウィッグや衣装のファーの縁に息を呑むような輪郭光が宿る反面、明暗差が非常に大きくなるため、顔周りのキャッチライトを起こすレフ板の位置を何度も微調整する必要がありました。
1枚目のカットでは身体を斜めに構えて前へと手を伸ばし、腕のラインを綺麗に見せるため、幅広の袖が風と所作によって自然になびく瞬間を捉えるべく何度もテイクを重ねました。2枚目は落ち葉が敷き詰められた地面に腰掛け、静かに剣を見つめることで、静謐な物語性を捉えることに注力しました。3枚目の膝をついてまっすぐレンズを見つめるカットは今回一番のお気に入りで、胸元の衣装のディテールや脚のプロポーションを美しく見せられるだけでなく、レンズ越しに視線がダイレクトに交差する強い存在感を宿すことができました。4枚目は片脚を掲げて剣を構える構図で、ロングブーツの上質なテクスチャと太もものラインを強調しました。撮影当時の気候はまだ肌寒く、竹林の土壌は湿り気を帯びていたため、ブーツとミニスカート姿で泥の上に膝をついたりしゃがんだりするうちに、衣装の裾には枯葉や泥がたくさん付着してしまい、帰宅後にファーのお手入れをするだけで半日を費やすほどでした。
ちょうど本日は中秋節であり、キャプションに記された「月を追う」という情緒とも美しく重なります。この作品の冷涼なトーンと月の要素は、団欒の夜に漂う静かな風情に見事に呼応しています。3月の撮影から9月の公開まで数ヶ月の時間が流れましたが、こうして完成した写真を改めて見つめると、竹葉が風に揺れて鳴らしていたあの日のざわめきや、小道具と眼差しのニュアンスをひたすら追い求めていたあの真剣な時間が鮮やかによみがえってきます。衣装のスタイリングから竹林でのロケに至るまで、すべての工程が思い描いていた通りの仕上がりとなり、心から充実した創作体験となりました。