今回のアルトリアのサンタ衣装を着てスタジオ撮影に臨んだ際、最も実感したのは装備の重量感による負担でした。特に黒地に赤い紋様が走る長剣は再現度が非常に高い反面、ブレずに数十秒間構え続けるにはかなりの腕力が求められました。赤と青が交差するスカートと背中の白ボア付き赤マントはスタイルを美しく見せ、上半身の赤緑のリボンやダークブルーのサンタ帽が抜群の存在感を放っています。
今回のロケーションは非常に豪華で、巨大な透明スノードームの中で撮影を行いました。スカートを傷つけないよう配慮しつつ、ドーム内の白いファーや大きなクマのぬいぐるみを押し潰さないよう細心の注意を払いました。透明な球体は光の反射が強いため、カメラマンさんは球体のクリスタルな透明感を出しつつ顔に均一な光を回すライティング調整にかなりの時間を割いてくれました。狭い空間でのポージングは想像以上に制限が多く、特に黒のニーハイ厚底ヒールロングブーツを履いた状態でドーム内に屈みこむと足首の可動域が狭まり、柔軟性が強く試される撮影となりました。
クリスマスがテーマだったため、床の人工雪やネオンライトに合わせてカメラマンさんがあえて暖色の玉ボケをふんだんに取り入れ、寒色系の衣装と暖色の背景によるドラマチックなコントラストを生み出しました。写真の中で特に嬉しかったのは、ストッキングとロングブーツに包まれた脚のラインが非常にスラリと美しく映えたことです。冬場にミニスカートとストッキングの組み合わせは本当に凍える寒さでしたが、暖色ライトのおかげで理想的な冬の空気感を表現できました。
ベストアングルを狙うため、ドーム内で横座りや膝立ちを繰り返しながら背中の赤いマントの位置を何度も直しました。大剣の小道具も離れた場所に置くわけにはいかず、肩に担いだり背後から覗かせたりすることで、構図の難易度は上がったものの画面全体の迫力をグッと高めることができました。背景に置かれたギフトボックスや雪化粧をまとったクリスマスツリーの質感も素晴らしく、写真に華やかな奥行きを添えてくれました。
シャッターが切られるたびに微調整を重ねる作業でした。襟元のリボンやアームカバーの地模様、スカート側面の赤青ラインなど衣装のディテールが非常に多いため、光を捉える角度に気を配る必要がありました。表情も王者の気品とイベントならではのお茶目さを両立させるよう意識し、剣を携えて雪原に座り振り返るカットや、クリスタル球の中で静かにカメラを見つめるカットなど、それぞれ異なる感情を込めました。
撮影後は肩の荷が下りたような達成感に包まれましたが、完成した写真を目にした時、それまでの苦労がすべて報われたと感じました。この衣装と豪華なセットが見事に融合し、強烈な視覚的インパクトを残す作品に仕上がっています。