ヴィクトリア家政のエナメル調制服は、金属スパイクの位置決めや背面のクロスストラップの固定など、着付けにかなりの手間がかかります。しかし、この衣装ならではの冷たく硬質な質感を再現するためには欠かせない工程です。今回の撮影は照明が入り乱れるイベント会場内が中心でしたが、深紅の瞳と赤黒のヘアカラーのおかげで顔立ちの陰影をシャープに際立たせることができました。
手にした巨大武器は非常に重く、構え続けると腕が震えるほどでしたが、寄りのカットやローアングル撮影ではその圧倒的な重量感が強い威圧感となって迫力を底上げしてくれました。近寄りがたいオーラの中にロリポップキャンディを咥える仕草を取り入れることで、エレンらしい気だるげなギャップを演出。エナメル生地は屋内のストロボ光を美しく反射する反面、摩擦による指紋や汚れがつきやすいため、撮影の合間にクロスでこまめに拭き取って清潔感を保ちました。
Ver.3.0を迎えた現在でも初期のVer.1.0キャラクターにこだわり続けるのは、作品とキャラへの純粋な愛着ゆえの選択です。冷涼なインダストリアルロケや夜のサイバーパンクな街並みでの本格的なロケ撮影も計画していますが、多忙なスケジュールの中でまずはイベント会場にてシャッターチャンスを重ねました。特注のハイヒールでのポージング維持は足腰に負担がかかりましたが、エレンが秘める危険で冷徹な魅力を視覚的に表現できた手応えを感じています。次回は巨大武器のディテールや黒ストッキングの質感表現をさらに磨き上げたいです。