『時光代理人』のリー・ティエンシーをモチーフにした私設コスプレに挑戦しました。準備段階で最も時間を費やしたのは衣装選びです。公式設定に縛られない私設デザインだからこそ、あえて幾重にも重なる白のチュールロングドレスをセレクトしました。着脱には手間がかかるものの、暗がりの街灯による逆光下では光の透け感が抜群で、スカートの縁に美しい輪郭光が浮かび上がり、現像時の仕上がりにも大きく寄与してくれました。メイクではピンクのカラコンを使用し、瞳の輝きを際立たせるためにアイメイクはあえてトーンを抑え、ベースはマットに仕上げました。特注のウィッグは、コテとハードスプレーを使って毛先のカールを少しずつ整え、ピンクのツインテールの理想的なアーチを作るのに1時間以上を費やしました。私設ならではの自由度の高さを活かし、全体のハイトーンを引き締めるため深みのあるダークレッドのリップを合わせています。
ロケ地には夜の公園の小道を選び、背後の街灯をメインの光源としました。強い逆光下での夜景撮影は難度が高く、顔が黒く沈んでしまわないようレフ板で確実に光を起こす必要がありました。通行人の途切れを待って不要な影を避ける時間も含め、撮影は約2時間に及びました。1枚目は正面を向いて上半身を少しカメラに傾けたポーズで、メイクの仕上がりとドレスのチュールの上品な質感を美しく捉えています。2枚目は両手で顔を覆うポーズで、傷つきやすさや逃避の心情を表現しました。背景の街灯が描く円形ボケを美しく残しつつ、顔の適正露出をキープするためにカメラ位置をミリ単位で微調整し続ける作業が最もシビアでした。レタッチでは背景をグッと引き締め、ドレスのチュール部分の輝きを強調しつつ、肌本来の自然なキメを残して過度な美肌加工を避け、写真本来のリアルな質感を大切にしました。総じて、私設コスプレの撮影は公式設定よりも自由度が高く、普段あまり触れない表現スタイルを存分に試すことができました。冷たく暗い夜の空気と温かみのある街灯の光が織りなす静謐な世界観に仕上がり、私個人としても非常に満足のいく創作体験となりました。