ふと思いついて、実際の地下鉄駅で東方Projectコスプレの撮影をすることにしました。ロング丈のセーラー服と合わせると、日常感の中にほんのりファンタジーが漂うキャラクター本来の雰囲気に驚くほどマッチしました。これまではスタジオ撮影がメインで、少し生活感に欠ける気がしていたため、二次元でよく見られる放課後の日常感と雨の日の物語性を兼ね備えた地下鉄というシチュエーションを選びました。議論を避けるためあえて具体的なキャラタグは付けず東方Projectとして投稿しましたが、全体の雰囲気は個人的にとても気に入っています。
衣装選びでは華美で複雑なデザインは避け、白地に濃色ラインの王道セーラー服にダークカラーのプリーツスカートを合わせました。原案に白ストッキングの要素があるため、「放課後に待っている」ような日常のリラックスした雰囲気に合わせて白のニーハイソックスをチョイス。撮影当日は光のコンディションが良く、車内のクールな照明とホームに差し込む自然光が混ざり合い、肌の透明感がとても綺麗に出ました。透明傘は今回の地下鉄撮影のキーアイテムで、手に持っても地面に置いても光を綺麗に反射し、画面に奥行きを与えてくれました。
カメラマンの@荭音(摄影版)さんとの息もぴったりで、車内の金属製手すりやホームの奥行き感を活かして視線誘導を工夫しました。車内では主にアップやバストアップのカットを撮影し、窓ガラスの反射を利用して瞳の輝きを強調しました。ホームに出てからはしゃがみポーズや立ちポーズを試し、敬礼のポーズを取り入れて元気な印象に仕上げました。駅のアナウンスが絶えず流れていたり、時折通りすがりの人に見られたりするハプニングもありましたが、開放的な空間での撮影に少しずつ慣れ、下校時や電車待ちのような自然な状態に入り込むことができました。
レタッチに関しては過度な色補正は行わず、セーラー服の清潔感ある白と緑髪のツヤ感を活かしつつ、背景をほどよくぼかして被写体を際立たせ、柔らかく幻想的な雰囲気に仕上げました。撮影で大切なのは特定の設定に縛られることではなく、その作品ならではの空気感やニュアンスを再現することだと思います。駅構内でセーラー服を着て行う撮影には次元の壁を超えるような楽しさがあり、ホームの床に映る白いソックスの反射も美しいラインを描き、窮屈感のない構図になりました。日常の中に繊細なこだわりが詰まったこの仕上がりがとても好きで、最近の撮影の良い記録になりました。