お弁当の小道具がバッチリ用意できたので、ついでに階段の踊り場で食べ物を持った掛け合いのカットも撮影しました。今回のシチュエーション設定は実はとてもシンプルで、学校での八奈見杏菜ならではのあのリラックスした雰囲気を再現したかったからです。私個人としては、1枚目の唐揚げを差し出しているアングルが特に気に入っています。視線とモーションの絶妙な奥行き感が綺麗に表現されていますし、この制服コーデ全体のシルエットも自然に見せることができているからです。
衣装について言えば、白シャツとグレーブルーのプリーツスカートがこのJK制服の要になっており、リボンの配色も公式にとても近いイエローとブルーのバイカラー仕様のものを厳選したため、着用した時の清涼感が抜群です。青髪に関しては、ウィッグのレイヤーカットにかなりこだわり、特に前髪と揉み上げ部分が顔のラインにナチュラルに沿うよう、重たく見えないように調整しました。八奈見というキャラクターの萌え要素は、日頃見せるコミカルな嫉妬心だけでなく、あのどこか大雑把で等身大のリアルな性格にあるとずっと感じていたので、撮影時はあえて難易度の高いキメポーズは控え、リラックスした状態でもぐもぐと食べている瞬間を捉えることに注力しました。
それから、カメラマンさんが選んでくれたライティングも絶賛したいポイントです。午後の優しい日差しが階段の窓ガラス越しに差し込み、鉄製フェンスの格子状の影が傍らの床に綺麗に投影されることで、写真にとても柔らかな質感が加わり、空間全体の立体感がグッと際立ちました。撮影に使用したお弁当箱や唐揚げも特別に用意した小道具で、それを手に持ちながら顔を上げて食べたり指ハートを作ったりする仕草を交えることで、アニメのワンシーンを彷彿とさせる、日常的でありながらコミカルで生き生きとした空気感を表現できました。
彼女特有のあの愛すべき「食いしん坊」な気質を限界まで再現したかったので、2枚目のアオリ(仰拍)のアングルは、実は表情のコントロールがかなり試されました。口をかすかに開ける瞬間が、作り物ではなくナチュラルに見えなければならないからです。こうした絶妙なスナップは、やはりカメラマンさんと何度も呼吸を合わせることで初めて生まれる最高のコンビネーションです。コスプレイヤーとして最も大切なのは、作品を見ていただいた時に、単に綺麗なポートレート写真だと思うのではなく、真っ先に原作のキャラクターの姿を重ね合わせて思い出してもらえることだと考えているので、ディテールや感情の乗せ方には人一倍こだわっています。今回の撮影は全体的にとても心地よい体験で、お弁当の小道具と学園風のロケーションが完璧に噛み合い、本当に休み時間を過ごしているかのような素晴らしい没入感を味わうことができた二次元写真となりました。これぞまさに最高のお弁当の日常です。