ピンクのウィッグを被り、鹿角デザインのヘッドドレスを装着して、いよいよ本格的に役に入り込めました。今回の撮影テーマは「新年の挨拶のスタイル」で、ちょうど卯年ということもあり、衣装や小道具にも少し季節感を出したアレンジを加えています。ホルターネックのデザインは肩から首にかけてのラインが際立ち、白い生地にはうっすらと桜のジャカード模様が入っていて、赤く広がる袖口と相まって全体的に軽やかな質感です。胸元の金色の丸型エンブレムは意外と重量感があり、あしらわれた紫の花弁の飾りがキャラクターの象徴的な要素とぴったりマッチしています。この衣装でコスプレをするたびに、腰の赤いリボンと広範囲の赤白の配色がとてもおめでたい雰囲気を出してくれると感じます。手にした長い棒状の小道具の先にはピンクと白の紙垂が垂れ下がっており、手に持つときは顔を隠さないよう角度の調整が必要ですが、バッチリポーズが決まると神社のかんなぎのような上品で堂々とした雰囲気が出ます。
撮影当日はスタジオ内が結構寒かったのですが、この衣装の生地は風通しがよく、足を露出するデザインでもあるため、かなりの耐寒力が必要でした。ですが、私自身こういった飄々とした流動感のあるスタイルが好きで、特に広がる袖は腕を振ったときに自然な動きを出してくれます。メイクとヘアに関しては、粉色のショートヘアをレイヤーを効かせて軽やかに整え、紫のカラコンを合わせました。新年の挨拶というテーマなので親しみやすさを重視し、メイクは濃くしすぎず、目元とリップのナチュラルで柔らかい雰囲気を強調しています。カメラマンからは今回2つの雰囲気を撮りたいと提案され、1枚は少しリラックスして座り、足を伸ばして衣装の裾と全体のプロポーションを見せるカット、もう1枚は小道具を持って立ち、前傾姿勢に重心を置いて視線を真っ直ぐカメラに向けるカットにしました。
華やかなシチュエーションではなくグレーの背景を選んだのは、衣装自体の色の対比を際立たせたかったからです。赤・白・ピンクの組み合わせは無地の背景のほうがすっきりと綺麗に見え、後から文字を配置した際にも正月用のポスター風に仕上げやすくなります。1枚目の画像には「兔个好彩头(うさぎ年のおめでたい縁起物)」というテーマ文字と2023年の年号を加え、下部の赤い「HAPPY WISH YOU LUCK」と合わせて、まさに新年の挨拶カードらしい雰囲気に仕上がりました。ただ、SNSのカバー画像として使うなら、文字のない2枚目の立ち姿の写真がおすすめです。構図が整っており、人物が中央にあって端が切れず、上半身のディテールや小道具も完璧に表現されています。
今回の衣装のディテールについて言うと、金色のバングルと首にかかる赤ひもの組み合わせが、重たさを感じさせずにレイヤー感を増してくれます。袖の生地にはジャカード模様が入っており、近くで見ると非常に繊細です。実は和風要素のあるコスプレ衣装で一番難しいのは、ゆるさを持たせつつもしだらしなく見せない着こなしです。腰の帯はきつすぎずゆるすぎず絶妙に結ばれており、ボディラインを際立たせつつ腕の動きを妨げません。小道具を持つ時は重心を安定させ、紙垂が自然に垂れ下がるようにし、撮影時には少し肩を斜めにして、胸元のエンブレムと袖口の赤い裏地が同時にカメラに写るよう工夫しました。
撮影全体で約2時間かかり、立ち姿や座り姿のバリエーションをいくつか試した中で、最終的に最も満足のいくこの2枚を選びました。寒かったものの、仕上がった写真を見たときは本当に嬉しかったです。新年の挨拶というテーマはこの衣装にぴったりで、おめでたい色合いだけでなく、全体的な雰囲気も神社の巫女のような優しさとほんのりとした茶目っ気を併せ持っています。この衣装を着るたびに、無意識のうちに振る舞いが上品で端正になる気がしますが、これもキャラクターがもたらす没入感なのかもしれません。写真撮影では表情を自然に見せるため、顔の筋肉をできるだけほぐし、あえて硬い表情や大げさな表情は作らず、素直にカメラを見つめることで親しみやすさを出しました。
この衣装は見栄えが華やかですが、解体してみるとそれほど複雑ではありません。ただし、頭の2つの鹿角デザインのカチューシャはしっかり固定しないと傾きやすいです。前回野外ロケをした時は風が強くてヘッドドレスがゆるんでしまいましたが、今回のスタジオ撮影はとても快適でした。ウィッグも事前によくセットしておき、前髪のカーブが輪郭にフィットして目を遮らないように整えました。全体として、和風撮影の美学を表現しつつ新年の祝意を届けることができた、とても楽しくテーマ性のある撮影でした。こうしたお祝いムードあふれるコスプレを撮影すると、気分も前向きになり、この1年の素晴らしい思い出を残すことができました。