【成瀬順 コスプレ】重慶の廃駅に漂う静寂と寒さ - 1 枚目

12月の重慶で、本当にこの白いセーラー襟の制服を身にまとい、廃線の上に立ってみて初めて、説明文にある「これ以上ないほどの寒さ」という言葉の本当の重みが分かりました。今回の撮影ロケ地には、重慶にある廃止された古い駅を選びました。レールの上にはすでに緑の雑草が生い茂り、周囲は青々とした樹木やツタに囲まれていて、まるで時間に忘れ去られたかのような荒涼感が漂っています。この少し寂れて肌寒い環境は、成瀬順というキャラクターが作中で見せる「心の中では叫びたがっているのに、感情を心の奥底に閉じ込めている」という特質に完璧にマッチしていました。

今回のスタイリングの再現にあたっては、あえて大がかりな道具を追い求めることはせず、衣装のディテール和表情作りに重点を置きました。白いセーラー襟のトップスに黒いリボン、ボトムスには白のプリーツミニスカートに黒のタイツ、そして黒い制服の革靴。この王道とも言える日本風のスクールコーデは、実は全体の質感が非常に試されます。撮影当日の重慶の気候は本当に凍えるほど寒く、遮るもののないプラットホームの上でミニスカートに薄着の一枚で立つのは、文字通り身震いするほどでした。しかし、キャラクターの持つクリーンでスマートな雰囲気を崩さないために、撮影中はできるだけ背筋をピンと伸ばし、寒さで体が丸まってしまわないように必死に堪えました。

撮影手法においては、カメラマンさんとある一つの阿吽の呼吸(黙契)がありました。それは、複雑な背景による邪魔を極力抑え、画面の主役を人物と線路、ホーム、アーチとの位置関係にフォーカスさせることです。完成写真を見ていただくと分かりますが、レールの奥行きのあるラインを活かして構図の視線誘導を行い、広がりのある延伸感を演出しています。頭上のコンクリートの屋根が天然のフレーム(取景框)の役割を果たし、背景ボケした緑豊かな木々が、グレーホワイトの建造物と見事な寒暖のコントラストを描いています。ライティングに関しては、柔らかな自然の拡散光を採用し、画面全体の露出をあえて低めに抑えることで、植物の色彩と相まって、どこか日系(日本風)フィルムのようなノスタルジックでクールな色調を表現しました。

今回のコスプレ写真を撮影する時、私たちは実は激しい感情の起伏を表現しようとは考えていませんでした。むしろ、そこにある静寂と孤独を切り取りたいと思っていました。成瀬順というキャラクターは、内面には巨大な心の波瀾を抱えながらも、外面は心を閉ざして沈黙を守っています。私はホームの縁に腰掛け、両脚を自然にぶら下げて、カメラの方へ少しだけ顔を向けました。視線には余計な感情を混ぜず、ただただクリーンで自然な状態を意識しました。黒のパッツンショートヘアが微風に吹かれて少し乱れていましたが、それもまた、この自然のままに生きる環境に絶妙に溶け込んでいました。

重慶コスプレの撮影として、事前のロケハン(勘景)では本当に多くの場所を巡り、最終的にこの廃駅に白羽の矢を立てました。ここを選んだのは、環境がレトロな雰囲気を持っているからだけでなく、何よりも都会の喧騒から遠く離れており、誰にも邪魔されずにキャラクターの世界観に100%没入できるからでした。モデルの状態のコントロールも、カメラポジションのセッティングも、この静かな環境のおかげで非常にスムーズに進めることができました。体感としては凍えるような寒さでしたが、完成した写真を見て、すべての寒さは耐えた甲斐があったと確信しました。このセーラー服の白は、グレーグリーンの背景の中で非常に鮮やかに際立っており、出来上がったカットはクリーンで、ストイック(克制)で、余計な装飾が一切なく、まさに『心が叫びたがってるんだ。』の中で成瀬順が伝えたかったエモーションにぴったりでした。

重慶の古い廃線の上で再現したこの成瀬順の作品を通して、あの静けさの中にほんの少しの葛藤を秘めた内面の感情が、画面から皆さんのもとへまっすぐに届くことを願っています。