今回は、重慶コスプレの撮影として星星スタジオに足を運び、洛天依『芒種』の中国風衣装を撮影しました。全体のコンセプトは、白地に金の縁取りが施されたこの改良チャイナドレスを主軸にし、洛天依のトレードマークである銀灰色のツインループお団子ヘアとエメラルドグリーンの瞳を合わせることで、凛とした冷たさと躍動感が共存する歌声の特質をレンズの前で表現しようと試みました。
セットの配置にもかなりこだわりました。スタジオ内の中国伝統の木彫りの格子窓、紅梅、そして白紗(白いシフォン)が、非常に鮮やかな色彩のコントラストを生み出しています。また、古琴、団扇、竹簡などの伝統的な小道具も取り入れ、構図において伝統的な人物画のような質感を再現したいと考えました。
撮影中には面白いディテールがたくさんありました。例えば写真2のライティングの試みでは、カメラマンが強いトップの逆光と白煙を組み合わせることで、ステージのスポットライトのような視覚効果を演出しました。煙の流れる最も完璧な瞬間を捉えるために、ドライアイスを何度も撒いたり、手動でうちわで仰いだりして、何十枚も撮影した中から最も満足のいく1枚を選びました。最終的に、煙を通り抜けた光の柱が紅梅の枝や体に落ちる空気感は、まさに期待通りに仕上がりました。
写真3の寝そべり撮影のアングルも非常に挑戦的でした。木製の床は固く、衣装の刺繍ディテールも繊細なため、俯瞰からの撮影でリラックスしつつも美しく伸びやかなポーズをとるには、体幹のコントロールがかなり求められました。チームと私は手足の角度を何度も調整し、衣装の生地にシワを寄せないように体の一部を浮かせて体重を支えるなど工夫しました。その結果、出来上がった画面には軽やかさと躍動感が生まれ、中国風写真のありきたりで無難な構図を打ち破ることができました。
小道具の組み合わせに関しては、写真5の竹簡が知的な書物の雰囲気を添え、写真6の半透明の団扇が全体の情調をよりおぼろげで柔らかいものにしています。今回のメイク・衣装と実際のスタジオセットの相性は抜群で、2次元キャラクターとしての精巧さがありながら、伝統的な中国式審美の気品も融合しています。この古風コスプレの情緒が、皆さんの心に響くことを願っています。