カメラを買い替えてから初めてのイベント写真撮影だったため、正直かなり緊張していました。特に会場の照明が複雑で人も多く雑然としており、最初は本当に手一杯でした。D850とシグマ50mm F1.4 ART、タムロン24-70mm F2.8の2本のレンズを手に入れたばかりで、焦点距離の切り替えに慣れておらず、設定調整に気を取られているうちにモデルさんが少し動いて構図がズレてしまうことも多々ありました。さらにGodox AD200Pro IIと2灯のV850IIIを持参したため、現場でのライティング設営にも苦労しましたが、全体としては不慣れな状態から徐々に馴染んでいく貴重な試行錯誤のプロセスとなりました。
昨日は1日でバッテリーを3本も使い切ってしまい、以前使っていたカメラよりも消耗が早く感じましたが、その分思う存分撮影を楽しめました。会場の床はまるで鏡のように強い反射があり、撮影時はその反射を手前の前ボケや映り込みとして慎重に活かす必要があり、これも今回の撮影の面白いポイントでした。この機材セットを初めて使ったため、露出確認のために画面を頻繁に確認する癖が出てしまい、いくら調整しても光の出力にどこか物足りなさを感じることもありましたが、最終的な仕上がりは良好で、暗部のディテールも明部のコントラストもしっかり抑え込むことができました。
今回は、以前から連絡を取り合っていたものの直接お会いできていなかったレイヤーの皆さんとも念願の初コラボが叶いました。会場は大混雑でしたが、立ち位置や視線の合わせ方は息がぴったりでした。例えば赤い衣装のレイヤーさんは膝立ちポーズの迫力が素晴らしく、光の変化に合わせて何度もアングルを試しました。またピンク髪のレイヤーさんは白い毛布に座った構図が非常にクラシックで、スタイルや脚のラインが引き立ち、表情も完璧でした。さらに白黒のドレスや緑の衣装を着た方々も、それぞれ独特の立ち姿や刀を構えるアクションを見せてくれ、視覚的なインパクトが非常に強かったです。
やはりコスプレのイベント写真の醍醐味は、空気感とキャラクターへの再現度にあります。現場での素早いスナップ撮影は、カメラのオートフォーカスや追従性能を試すだけでなく、人混みの中で素早く撮影ポジションを見つけ出す練習にもなりました。普段じっくりポーズを作る撮影に慣れている私にとって、賑やかな環境でクリーンな背景を見つけるのは簡単ではありませんでした。行き交う人々を避けるために地面に寝そべったりカメラを高く掲げたりと大変でしたが、残された美しい記録を見ていると、すべての苦労が報われたと感じます。
私の写真を見てくださった多くの方から「どうやってライティングしているのか」と聞かれますが、その多くは今回持参したストロボのおかげです。とはいえライティングはあくまで補助に過ぎず、モデルさん自身のキャラクターへの理解や、このイベント会場での感情表現こそが写真の魂です。昨夜は深夜までレタッチ作業を続け、画面上で次第に馴染んできた色合いや階調のグラデーションを見つめていると、心がとても落ち着きました。まだこの機材の持つポテンシャルを100%引き出し切れてはいませんが、今回ご一緒したレイヤーの皆さんとの成果物にはとても満足しています。今後も機会があればどんどん撮影に出かけ、少しずつ機材の操作感を磨いていきたいと思います。