急激に冷え込んだこの季節、コメント欄で「寒くなってきたね、先生、温かい黒ごま団子(湯圓)はいかがですか?」という定番ネタをたくさん見かけ、まさに今回の大型倉庫スーパーでの撮影企画が立ち上がりました。高くそびえ立つ商品棚や寒色系のインダストリアルな空間は、抜群の奥行きと立体感をもたらしてくれる反面、防寒対策としては本当に過酷な試練でした。
本日のスタイリングは王道のチェック柄プリーツスカートに黒タイツ コーデ、厚底ローファーを合わせ、トップスにはゆったりとしたダークグレーのニットカーディガンに象徴的な赤いリボンを結びました。商品棚の隙間から冷たいすきま風が吹き抜けるたび、薄手の黒タイツは防風・防寒としては全く役に立たないと痛感しました(笑)。それでも最高の躍動感を演出するため、ショッピングカートの中に直接寝転がったり、脚を高く掲げたりと、気力だけで乗り切りました。寒さでガタガタ震えながらも、カメラの前で最高の瞬間を切り取るために全員で歯を食いしばって頑張りました。
今回何より心強かったのは、チームとカメラマンさんの息の合った連携でした。カメラマンの@阿森納的小馬丁 先生は長年の相棒ですが、なんと今回はライトスタンドを忘れてくるハプニングが発生!店内の天井照明とレフ板だけで画面をコントロールせざるを得なくなりました。高い棚の下で顔を見合わせましたが、さすがは腕利きのカメラマン、ISO感度や本体パラメーターを即座に調整し、折りたたみ式レフ板を駆使して乱反射する光環境の中で被写体の輪郭を綺麗に浮かび上がらせ、静けさと日常の抜け感が漂う素晴らしい質感に仕上げてくれました。
撮って出しのデータを見返した時、こうした自然な環境光の下で捉えた表情は、作り込まれたスタジオ撮影よりもはるかにリアルな息遣いを宿していると実感しました。頭上の青紫のグラデーションヘイロー(光輪)はこのスタイリングの魂であり、髪の毛の中に違和感なく固定するため、ウィッグやクリップの位置を現場で何度も微調整しました。春原ココナのような獣耳、光るヘイロー、女子高生風の制服を組み合わせたスタイルは、動きの中で頭飾りの安定性を保つのが極めて大変です。青いカートの持ち手に顎を乗せるカットは一見リラックスしていますが、実際は腕が痺れそうになりながらも涼やかな表情をキープしました。カートに寝そべって脚を高く伸ばしスナック菓子をくわえるポーズも、作り込み感を排して決定的瞬間を切り取るための工夫です。
カートの中でラフに寝そべるリラックスした姿、脚を伸ばして視覚的なコントラストを生み出す構図、お菓子をかじる無邪気な瞬間など、すべてにおいて生活感あふれる自然体を追求しました。過度なレタッチを避け、黒タイツ コーデの繊細な質感やグレーニットのふんわりとした温かみある素材感を大切に残しています。
銀白のウィッグにも並々ならぬ情熱を注ぎました。ふんわりとした無造作感を出すため丁寧にカットを施し、獣耳と合わせてもウィッグ特有の不自然さを感じさせないよう仕上げています。狭いショッピングカートの中でポーズをとる際は、頭飾りのズレに気を配りつつ、隣の段ボールにウィッグが引っかからないよう細心の注意を払いました。完璧な笑顔を作る暇もないほど集中し、すべてはスナップ撮影のライブ感に託しました。休憩中には「スタンドがないなら次はコンビニで電球買って手持ちしようか」と冗談を言い合うほどでした。
今回の倉庫風の屋外撮影には、冬の日に熱々のごま団子を食べるような温もりを皆さんに届けたいという想いがありました。冷え切った倉庫の中で黒タイツの制服を身に纏い、元気で愛らしい表情を浮かべるギャップこそが魅力です。ベストなアングルを求めて金属製カートにすっぽり収まり、仲間に押してもらって通路を駆け巡る姿は少し滑稽でしたが、完成した写真に宿るリラックス感と元気なオーラを目にした時、皆さんの期待に応えられたと心から感じました。