2月に開催されたIJOYアニメ・ゲームイベントに向けて、アレンジを加えた国風チャイナドレスを用意してイベント写真を撮影してきました。初音ミクのコスプレということで、メインカラーはおなじみのアイコニックな青緑色を徹底しています。この衣装はディテールが非常にしっかりしており、メインには金の鱗文様があしらわれた青緑の生地を採用し、襟元には赤いチャイナボタンを配置。特に肩周りには黒いレザーのスタッズストラップが施されており、伝統的なチャイナドレスのしなやかさに現代的なエッセンスを添えています。胸元や腰回りにはシルバーチェーンと赤いタッセルが下がり、歩くたびにタッセルが軽やかに揺れ動きます。
このスタイリングに合わせて、鮮やかな青緑色のツインテールウィッグを事前にカットし、頭頂部には特徴的なリング状のお団子を2つ結い上げました。ヘッドドレスには赤い花モチーフをあしらい、その下から長いピンクのタッセルを垂らし、両耳には尖ったエルフ耳を装着。メイク面では、目元のニュアンスを再現するためにグリーンとブルーのカラコンを選び、目の周りを赤いアイシャドウで縁取って両頬に赤い丸を描き、全体の配色と調和させながらキャラクター本来のビジュアル要素を大切にしました。
今回のイベント写真のロケーションは展示ホール内で、周囲は広々とした灰色のコンクリート床とインダストリアルな天井照明という環境でした。がらんとした会場内でも見応えのある写真を撮るため、小道具として黒と金を基調とした扇子を持参。ポージングでは片足を軽く上げ、片手で扇子を掲げてもう片方の手をそっと広げる仕草を試み、深めのスリットスカートと相まって画面全体に躍動感を持たせました。もっとも、イベント会場でのスリット衣装は細心の注意を払う必要があるため、露出対策として黒のインナーショーツを着用して撮影に臨みました。
足元には黒のハイヒールを合わせ、アッパーのストラップと金の文様で衣装との統一感を持たせました。イベント会場を歩き回っても疲れないよう、移動時はフラットシューズを履き、撮影の瞬間だけハイヒールに履き替えています。衣装の生地自体がやや重みがあり、ウィッグのお団子も重量があったため、撮影中は常に重心のバランスを取り続ける必要がありました。会場の照明は明るいものの真上からの光が強かったため、アングルを工夫し、床の反射光をうまく利用して顔の影を補いながら、衣装本来の発色を引き出せるよう努めました。
作り込む作品撮りとは異なり、イベント写真は混雑した環境の中で瞬時に世界観に入り込む対応力が試されます。会場内では他のカメラマンや来場者が絶えず行き交うため、ベストな瞬間を捉えるには強い集中力が欠かせません。国風の要素と初音ミクならではの王道カラーが融合したスタイルは、視覚的にも抜群の存在感がありました。今回のイベント写真では新しいポージングの構成にも挑戦してみたので、衣装のコーディネートやイベント撮影の参考にしていただければ幸いです。