鈺鳶漫展(ぎょくえんイベント)が無事に終了し、今回のイベント写真は『アズールレーン』重桜輸送艦・樫野の牛柄メイド服バージョンを撮影しました。撮影を担当してくださったフォトグラファーの蒲牢411さんに心から感謝いたします。当日のうちにハイスピードで全カットのイベント写真を納品してくださり、忙しいイベント現場においてこのコミュニケーション効率と納品スピードは非常に貴重で、今回の撮影体験が最高なものとなった大きな要因の一つです。
スタイリングの準備において、白と紫の組み合わせによるカラーリングがこのキャラクター衣装における最大の見どころです。上半身はオフショルダーとフレアスリーブ(ラッパ袖)のデザインを採用し、全体的にとても爽やかな印象を与えます。特に頭部のアクセサリーについて触れると、白いフリルレースのカチューシャがダークトーンのウィッグと良好な色彩対比を生み出し、両サイドの紫のクロス結びが固定の役割を果たすと同時に、キャラクターデザインの局所的なディテールを豊かにしています。首元の大きな鈴のチョーカーはこのスタイリングの核となるアイコン要素で、実際に着用するとかなりの重量感がありますが、歩いたりポーズを取ったりするたびに鈴が揺れて音が鳴る物理的なフィードバックは、イベント会場での没入感を大いに高めてくれました。
ウィッグとメイクの調整において、こうしたぱっつん前髪のストレートロングヘアのキャラクターデザインは、毛束の滑らかさが強く求められます。出発前にウィッグのフチのパサつき処理や前髪のレイヤー調整に時間を掛け、ストロボの直射光を受けても乱れや隙間が生じないよう徹底しました。アイメイクに関してはキャラクターの二次元属性に合わせるため、薄めカラーのカラコンをチョイスし、上まぶたのグラデーションの伸ばしと下まぶたのハイライトを強調することで目元の圧迫感を和らげ、瞳をより清らかで柔らかい印象に仕上げました。
小道具の使用に関して、実際の現場撮影では合計2つの小道具を使用しました。一つはコーヒーやスイーツを運ぶダークブラウンの大きな丸トレイ、もう一つはグリーングレーの円盤型バッグです。どちらの小道具もサイズが決して小さくないため、ポーズを取る際に小道具が主役を食ってしまわないよう、二次元撮影の構図をアシンメトリー(非対称)にして視覚的な重量感のバランスを取りました。写真5の片足を上げてトレイを構えるカットは、キャラクターのしなやかさを十分に表現できた定格アクションの一つで、白タイツと黒のハイヒール革靴の組み合わせが身体のラインとプロポーションを美しく引き伸ばしてくれました。
撮影ロケーションの背景は、露出した配管が走るコンクリートの地下階構造で、こうしたインダストリアル風のロケーションは、対比の強い二次元キャラクターを撮影するのに非常に適しています。ストロボの単一光源で被写体を浮き立たせつつ、背景の暗い床面を利用して非常に鮮明な人物の倒影(リフレクション)を作り出せるからです。イベント現場は非常に人が多かったものの、混雑の合間を縫ってクリーンなアングルを見つけ出せたのは、ひとえにフォトグラファーさんのレンズコントロールと現場環境の鋭い捉え方のおかげです。
撮影中、白タイツ与黒のメリージェーンシューズの組み合わせは動きのあるアクションにおいて角度の要求が高く、特に片足ジャンプやつま先立ちの動作では、少し気を抜くとタイツの光の反射が不均一に見えたり、靴の形が歪んで映ってしまったりします。幸いなことにフォトグラファーさんが高速連写を活用して自然な瞬間をキャッチしてくれました。優れたイベント写真(返図)は衣装・メイク・小道具の再現性だけでなく、フォトグラファーがキャラクター本来の雰囲気や気品をどれだけ正確に把握しているかが重要になります。その点において、蒲牢411氏の作品はイベント会場のライブ感とキャラクターの甘く清らかな雰囲気を実に見事に融合させており、今回の樫野コスプレの写真も当日の楽しいイベント体験を完璧に記録してくれました。