今回のテキサスとラップランドの撮影は、展示会場のガラスカーテンウォールの前で行われました。シラクーザの双狼、群れを離れた狼と執拗に追い続ける狼というキャラクター設定のため、撮影では視線の交わし合いやお互いの立ち位置を非常に重視しました。衣装面では、テキサスの赤・黒・白を基調としたレザー衣装の硬質な質感が際立ち、赤いネクタイと赤い手袋が良いアクセントになっています。さらに脚部のストラップと黒のショートパンツ、黒ストッキング、ハイヒール、赤いソックスを合わせることで、全体的にクールで引き締まった格好良さを演出しました。ラップランドの銀白のロングヘアとモフモフの尻尾はウィッグのセットが特に難しく、コートの白いファー襟のデザインも上品な雰囲気を引き立てています。原作の台詞の空気感を再現するため、カメラを向けられた瞬間はあえて表情を抑え、宿命感を表現しました。カメラマンの指導のもと、現場のガラスの反射を活用することで、背景が散らからずに人物を際立たせることができました。私が担当したテキサスはショートヘアに獣耳のスタイルなので、自然に見えるようウィッグと獣耳の角度を細かく調整しました。撮影中最も苦労したのは二人の手元で糸を引くポーズの調整で、寒色系の環境光の中で赤い手袋が非常に目立つため、あの重厚な圧迫感を出すには光の当て方が重要でした。今回の写真は過度なレタッチに頼らず、現場のライティングとキャラクター本来の質感を生かしています。イベント会場でパートナーと一緒にこの作品を完成させられたことは、私たちにとってとても意義深い経験となりました。