この2日間、アニメイベントにて同人サークルの売り子を務めつつ、『東方Project』の東風谷早苗のコスプレで参加してきました。スペースの奥で無料配布物やグッズの在庫を整理していると、即売会ならではの熱気と心地よい疲労感に全身が包まれるのを感じました。早苗の衣装は青と白の切り替えスカートから肩周りのレース、そして頭上に戴く重量感のあるヘビの髪飾りとカエルのマスコットに至るまで見どころが満載で、装着するたびに首と肩の持久力が試されます。それでもこの装いに身を包み、スペース越しに多くの皆様とお会いできた喜びは何物にも代え難いものでした。
売り子を担当していたため、開場中の2日間は腰を落ち着けて休む暇がほとんどありませんでした。午前の開場とともに人の波が一気に押し寄せ、東方Project同人の島中は身動きが取れないほどの大盛況に。頒布物のイラスト集やポストカード、アクリルスタンドの管理に気を配りつつ、スペースへ挨拶に来てくださる方々へノベルティを手渡す作業に追われました。東風谷早苗の姿をしていたこともあり、通りがかりの参加者様が足を止め、遠慮がちにツーショット撮影をお願いしてくださる場面も多数。机越しにスマートフォンを構える皆さんにピースサインを向けたり、小道具のお札を掲げたりして応じる撮影はとても楽しいひとときでした。古参の東方ファンの方々がカエルの髪飾りの作りに気づき、ゲーム内での早苗の設定について語り合ってくださるなど、共通の『好き』を介した温かな交流のおかげで、立ちっぱなしの疲れも自然と吹き飛びました。
衣装面では、混雑する館内でも快適に過ごせるようインナーの素材や構造を調整。ウィッグのセットにはかなりの時間を費やし、特に頭頂部の白い注連縄風のカーブパーツはヘアピンとスプレーで土台に強固に固定し、一日中動いても左右にブレない耐久性を確保しました。カエルのぬいぐるみも固定具を補強。手にしたお札の小道具は事前に筆文字の教本で何度も練習して書き上げ、星の紋様も手描きで仕上げたもので、手作りの温かみとともに世界観の演出に一役買ってくれました。
スペースを訪れる方々の様子も実に印象的でした。新しく作品に触れたばかりの入門者から、長年にわたり同人創作を支え続けている熱心なファンまで様々。手に入れたばかりの新刊を開いてサインを求めてくださる方や、差し入れのお菓子や自作の無料配布物を手渡してくださる方もいらっしゃいました。隣のサークル主様が精力的に交流を広げる姿を眺めつつ、会場中に響き渡るシャッター音と再会を喜ぶ歓声に包まれる時間は特別でした。午後になると体力の消耗は避けられず、メイク崩れを防ぐためにこまめな水分補給を心がけ、お手洗いへ向かう際も小走りで往復。それでも遠方から会いに来てくださった方や、SNS上で普段から言葉を交わしている方々とリアルで対面できた瞬間の実感は、画面越しのやり取りでは得られない尊いものでした。
閉会後、机の上のグッズが一つひとつ段ボール箱へと片付けられていく光景には、どこか名残惜しさが込み上げました。売り子とコスプレの両立は紛れもない体力勝負であり、フル装備のまま喧騒の中で笑顔を保ち続けることは決して容易ではありません。それでも、大好きなキャラクターの姿を通して作品への情熱を共有し、皆様と共に『東方Project』への愛を確かめ合えたことで、すべての奔走が報われたと心から実感しています。このイベントでの体験は、ここ最近の忙しい日々に最高の区切りをつけてくれる忘れられない思い出となりました。