「厦門ゴールデン・ドルフィン・アニメ・ゲームカーニバル」の会場外は、風が非常に強く、太陽の光も刺すように眩しかったのですが、今回のイベント写真は予想外にみずみずしく透明感のある夏らしい仕上がりになりました。今回挑戦したのは『東方Project』に登場する風見幽香です。キャラクターが持つ優雅さと、彼女を象徴するお花のエレメントを、洋服とロリータを融合させたこのコーディネートの中に美しく調和させることをテーマにスタイリングしました。
衣装の中で最も視線を惹きつけるのは、赤と白のギンガムチェック柄が鮮やかなドッキングロングドレスです。外側に重ねた白いレースのフリルやチュールが美しいレイヤードを描き、スカートを翻すたびに豊かな表情を見せてくれます。黒のハーフコルセットはレースアップ(編み上げ)と細いショルダーストラップのデザインになっており、襟元の繊細なレースやウエストに飾った赤白格子のリボンと組み合わさることで、上半身と下半身の比率を非常に美しく引き締め、しなやかなボディラインをさりげなく強調してくれます。インナーに合わせた黒いチョーカー(頸飾)には細かなラメが施されており、影に隠れがちですが、間近で見ると非常に上品な輝きを放ちます。腕にあしらった白いオフショル仕様のレーススリーブは絶妙なアクセントになっており、重厚なドレスに軽やかな抜け感をプラスしてくれました。
屋外での撮影、特にイベント会場の周辺エリアでは、光のコントロールが本当に一筋縄ではいきません。この日は日差しが極めて強く、大逆光での撮影はカメラマンさんのライティング技術が大きく試されましたが、だからこそウィッグの毛先やレースの縁を白く縁取る非常に美しい光輪(ハロー効果)が生まれ、手元にあるひまわりの鮮やかな黄金色と色彩的に美しい響き合いを見せてくれました。白いレースのパラソル(陽傘)とひまわりは、今回の撮影における最重要のキーアイテムです。パラソルの縁には大輪のひまわりと瑞々しい緑の葉がふんだんに飾られており、実際に持つとかなりの重量感があって、長時間ポーズを維持していると腕が痛くなるほどでしたが、これを大きく開いて画面のフレーム(構図の枠)として使ったり、ただ手元に携えたりするだけで、彼女の「四季のフラワーマスター」としての威厳ある世界観を完璧に引き立てることができました。頭に被ったお花飾りのついた白いハットも非常に実用的なアイテムで、ヘッドラインをすっきりとまとめるだけでなく、頭上から降り注ぐ強い直射日光を適度に遮る役割を果たしてくれました。
実のところ、このように多くの人が行き交う雑多なイベント会場の外で撮影していると、どうしても背景に一般の通行人の方々が写り込んでしまいがちです。そのため、カメラマンさんは絞り(大光圈)を開放して背景を美しくぼかし、焦点(フォーカス)を私と小道具だけに完全にロックしてくれました。私自身も周囲の視線を意識しすぎないよう、斜めを向いたり振り返ったりする仕草を取り入れることで、優雅で余裕のある大人の佇まいを表現できるように努めました。ウィッグは淡いグリーンの柔らかなショートウェーブヘアをセレクト。透明感のあるナチュラルなアイメイクと合わせることで、赤と黒の衣装が持つ大人びた印象を程よく中和し、全体に優しく瑞々しいニュアンスを添えています。
今回の撮影で最も実感したのは、「強い光の下では、ポージングや演出をシンプルにする(引き算をする)」ことの大切さです。大袈裟なアクションは必要なく、ただ自然体に花と傘を構え、凛と佇むだけで、キャラクター本来が持つ圧倒的な存在感(気場)をカメラの向こうへ十分に届けることができます。この写真は決して作り込まれた大がかりなスタジオ作品ではありませんが、眩しい太陽光、大輪のひまわり、画面を彩るこのチェック柄ドレスの調和は、私が理想としていた「爽やかで明るい夏のきらめき」そのものです。もし同じ風見幽香のコスプレに挑戦したいと考えているレイヤーさんがいれば、小道具の扱いにはそれなりの覚悟をしておくことをお勧めします(笑)。花と傘をしっかりと構え、大逆光の中でベストな角度を見つけ出すことができれば、必ず納得のいく美しい成画を切り取ることができるはずです。