10月に開催された北京iJOYのイベント写真がようやくまとまりました!今回撮影したのは『ニーア オートマタ』のA2 コスプレで、準備から撮影までのプロセスにはシェアしたいこだわりが詰まっています。
A2の衣装において最大の課題は、強光下におけるパテントレザー素材の反射コントロールでした。衣装やロング手袋は光沢のあるエナメルレザー質感のため、ライティングや環境光が硬すぎると大面積の白飛び(ハイライト過多)が発生し、質感が大幅に損なわれてしまいます。今回のイベント会場の光線環境はかなり複雑で、天井のスポットライトや周囲のブース照明が入り交じっていました。幸いにもカメラマンが使用したキヤノンR5 Mark IIとRF85mm F1.2の組み合わせは、複雑な光の下でも素晴らしいラチチュードを発揮してくれました。
手に持った道具の長刀はオーダーメイドしたもので、重さも適度で撮影中に掲げ続けても疲れにくい仕上がりですが、キレのある動作を作るには腕の刀コントロール力が欠かせません。1枚目の片手で刀を掲げて後ろに反るポーズは、実は体幹の筋力をかなり使い、力みで表情が怖くならないようコントロールが必要でした。2枚目は全身カットで、会場の天井照明が頭上に作る玉ボケ(散景)が非常に美しく、85mm単焦点レンズのとろけるような背景ボケ効果がイベント会場の騒々しさを消し去り、視線を被写体のキャラクターへ完璧に集中させてくれます。
写真選考の際、特に気に入ったのが3枚目の片膝をついて刀に寄り添うポーズです。このアングルはA2の脚線美と黒ストッキングコスプレのラインを非常に美しく魅せ、大口径レンズならではの瞳のシャープな鋭さを美しく描き出します。混雑するイベント会場でクリアな画角を見つけるのは簡単ではありませんが、カメラマンの素早いスナップ力に感謝です。アシメデザインの黒ストッキングとブーツ、然して銀白のウィッグを合わせたスタイリングは、現場でも目を引くハイコントラストなインパクトを放っていました。
10月の北京はすでに肌寒く、会場は空調が効いていたものの、衣装のシルエットを維持するために薄手のパテントレザー姿で寒さに耐え抜きました。コスプレにおいて、特にキレのあるポーズでは衣装の歪みやシワのコントロールが決め手となります。撮影前にポーズ集の事前打ち合わせを重ね、一通り撮り終える頃には腰と膝が痛むほどでしたが、R5 Mark IIの高画素が捉えた繊細な髪の毛束やエナメル表面の微細な質感を目にした時、あらゆる苦労が報われたと実感しました。
イベント写真の撮影では広角や標準ズームを好む人が多いですが、85mm単焦点レンズでのポートレート撮影は大きな優位性があります。被写体との距離を確保して背景の写り込み(フォトボム)を防ぎつつ、重厚な雰囲気感を両立できます。今回の北京iJOYでのイベント写真は、現地での即席撮影でありながら、最終的な仕上がりは『ニーア オートマタ』原作の設定に非常に忠実なキャラクター感を表現できました。