最近、スマホのMeituの写真加工を使って厚塗り風のコスプレレタッチができないか色々と試行錯誤しています。手元にペンタブもパソコンもないため、スマホ写真加工アプリを使って手作業で少しずつ厚塗りのような質感を「自力で作り出す」しかありませんでした。今日は自分で撮影したこの原神コスプレ写真を使って練習し、現在のレタッチへの理解度を記録・保存するために投稿します。普段から絵師の皆さんの厚塗り作品を見るたび、光と影のグラデーションの自然さに感嘆していたので、手持ちのスマホ加工ツールでその雰囲気をどこまで再現できるか挑戦してみました。
実のところ、最初は躊躇もありました。スマホ写真加工アプリは専門のイラストソフトではないため、筆圧感知やレイヤーの描画モードの豊富さはペンタブ環境に遠く及ばないからです。しかし機材に制限がある以上、長所を活かして短所を補うしかありません。全工程で使ったのはMeituのアプリひとつだけです。初期処理では通常「人物補正」の基本機能を使って肌のハイライトやシャドウを整え、次に「消しゴムペン」で背景の不要物やウィッグのフチの後れ毛を除去し、画面の主役であるキャラクター自身をできる限りクリーンに保ちました。
メインの「厚塗り」段階に入ると、Meitu内の「部分調整」や「ブラシ」機能を活用しました。髪のハイライト部分を3Dモデルのようにくっきり出せない場合は、手動で塗り込むしかありません。ブラシで髪のベースカラーをスポイトし、ハイライト部分に塗ってぼかしていきます。平坦で不自然なベタ塗りにならないよう、ブラシの「不透明度」や「サイズ」を絶えず微調整しました。この作業は非常に時間がかかり、1本の毛束のグラデーションを出すだけでも十数回から二十回近く重ね塗りする必要がありました。
厚塗り風に仕上げる際、最も苦労したのは輪郭の馴染みの悪さでした。スマホ写真加工アプリのブラシはエッジが硬めなため、単に色を置くだけだと明らかな「プラスチック感」や「塗りつぶし感」が出てしまいます。これを解消するため、毛先と衣装の境目などキャラクターの境界部分に手動で軽くぼかしを加え、画面全体に「絵画」のような質感を持たせるようにしました。これには光と影の構造に対するある程度の理解が求められますが、専門的な色彩理論は分からなくても、元写真の光源の向きに合わせて明暗を調整すれば、大きなズレは防ぐことができます。
また、コントラストと彩度を広げることも重要なポイントです。厚塗り風の効果をより際立たせるため、色調補正の段階でシャドウ部分に寒色系を、ハイライト部分に暖色系を意図的に加え、暖色と寒色の対比による絵画的なタッチを人工的に作り出しました。Meituの「フィルター」や「HSL」ツールが大いに役立ち、単色チャンネルを調整することで各領域の色味の傾向をより正確にコントロールできました。少々力技な方法に見えるかもしれませんが、レイヤーの描画モードが使えない環境では、これが最も手早く効果を出す手段でした。
3Dモデルに寄せるために複雑な立体構造を作り込むのに比べ、厚塗り風は主観的な創作の自由度がはるかに高く、これが私がこの方向性を目指した理由でもあります。自分の美意識に従って特定のエリアを明るくしたり、背景を暗くして被写体を際立たせたりできます。現実世界の厳密な物理法則に縛られる必要がないため、完全初心者の私でも、自分が撮影した原神コスプレ写真の上で確かな手応えと成長を感じることができました。
今回の写真では、実は何度もバージョンを変えてレタッチを繰り返しました。最初は加減が分からず人物を滑らかにしすぎて写真本来の質感を失ってしまい、その後テクスチャを足そうとしたら画面が汚れてしまいました。そうして試行錯誤する中で「適度な引き算」が大切だと気づきました。厚塗り風とはすべてのディテールを消し去ることではなく、元写真のノイズや肌の質感、光と影の特徴をあえて少し残すことで、無機質なデジタル画像ではなく重厚感のある作品に仕上がります。
完成した作品は、ペンタブで一筆ずつ描き込まれた本物の厚塗りイラストには遠く及ばないものの、ツールと基礎技術の差を考えれば、現時点での自分の限界を出し切れたと思います。レタッチの作業自体はとても癒やされる時間で、元々はごく普通の一枚の写真が自分の手によって思い描いた姿へと変わっていく過程は、趣味として楽しむには十分すぎる達成感があります。1枚仕上げるごとにすぐに保存し、スマホに残る元写真と見比べることで得られる目に見える変化こそが、私が手作業での加工を続ける一番のモチベーションです。