今回撮影したセットは特に空気感がありました。赤と白のカラーのステンドグラス、純白の天使の彫像、太く重々しい鉄鎖、そして散らばる髑髏が、紅魔館の地下室が持つ、神聖でありながらどこか禁忌的な雰囲気を完全に再現していました。東方Projectにおいて、フランドール・スカーレットはずっと地下室に閉じ込められているため、今回はあえて鉄鎖やテディベアといった小道具を選びました。光と影の明暗のコントラストを活かすことで、彼女の天真爛漫でありながらも危険を孕んだ特質を表現したかったのです。衣装に関しては、赤と白を基調としたドレスに何層ものフリルがあしらわれており、象徴的なモップキャップや赤いメリージェーンシューズを合わせるなど、細部までできる限り原作の設定に近づけました。手に持っているリンゴとテディベアは掛け合いのための小道具で、それらを抱きしめていると、自分が本当にあの寂しくもお茶目な妹キャラクターになったような気分になれました。撮影中はいくつかの異なる表情やシチュエーションを試してみました。リンゴをかじるお茶目な姿、ぬいぐるみを持ったままぼんやりと佇む姿、あるいはカメラに向かって手を伸ばす瞬間など、カメラマンさんがたくさんの自然な一瞬を切り取ってくれました。この写真群は全体的に暖色系に寄せていますが、暗部をかなり深く落とし込んでおり、それがまさに日陰の中で光を渇望するキャラクターの矛盾した内面と見事に合致しています。コスプレ(ロールプレイ)をしていて一番嬉しいのは、メイクや衣装、そしてシチュエーションを通して、二次元のキャラクターを三次元へと連れてこられることです。たとえそれがほんの一瞬だとしても、彼女たちの世界にまた一歩近づけたような気がします。