やっと論文の締め切り(DDL)を乗り越えました!連日の徹夜続きの疲労は、ライブハウスに足を踏み入れた瞬間にはまだ完全には消えていませんでした。けれど、ステージに立ち、ライトブルーのベースを手にして指を弦に乗せ、アンプから放たれた最初の一撃の重低音が胸元をビリビリと震わせたその瞬間、全身のシステムが真に「再起動」されたのを実感しました。平日のバンドライブには特別な高揚感があります。誰もが忙しい現実の生活から無理やり時間をこじ開けて、この暗闇と熱気に満ちた空間に集まってきたかのような一体感に包まれます。
今日のスタイリングはかなり前から入念に準備していました。アッシュパープルのパフスリーブトップスに黒のチェックスカートを合わせ、裾周りには繊細なレースをあしらい、足元には黒の網タイツ、頭上には可憐なヘッドドレスをコーディネートしてゴシック・アンド・ロリータの世界観を演出。普段のリハーサルではラフな格好が多いですが、ライブハウスのステージにはいつだって「最高の自分を全力で魅せたい」と思わせる不思議な魔力があります。ウィッグを被り、メイクを施し、ずっしりとした重みのベースを構えるベーシストとなった瞬間、まったく新しい自分へと生まれ変わったような感覚になります。ステージに立ち、スポットライトが降り注いだ瞬間は少し緊張しましたが、それ以上に胸いっぱいの興奮が湧き上がってきました。
立て続けに数曲の邦楽ナンバーを演奏し、楽器の音が空間の中で激しくぶつかり合います。足の裏から頭のてっぺんまで全身を駆け抜けるあの生々しい物理的な共鳴は、イヤホンで聴く音楽とは比べものになりません。邦楽ライブの熱狂はまるでペースメーカーのように、論文作業で削り取られた生命力を強引に呼び戻してくれました。演奏中、指先が弦の上を軽やかに跳ね、時にボーカルと目配せを交わしたり、ドラムのビートに合わせて身体を揺らしたり。3時間のステージはまるで極上の美酒を飲み干したかのように痛快で、心地よく酔いしれ、腰の痛みや論文による神経の張り詰めなどすっかり忘れていました。
今回は演者側の視点からもシャッターをたくさん切りました。思い出の入り口として、このかけがえのない瞬間を記録に残したかったからです。どの写真にも、照明、汗、掲げられた無数の腕、そして音楽に心奪われた表情が刻まれています。鳥かごの中で熱唱する仲間や、サングラスをかけてクールに歌い上げる仲間、ステージ上の誰もが眩いばかりに輝いていました。写真を見返すと、今でもフロアの歓声とバンドライブならではの轟く重低音が耳の奥で蘇ってきます。
現実に戻れば、明日からはまた日常の細々とした生活と向き合わなければなりませんが、今夜の3時間にわたる解放と逃避は、これからの日々を歩むための十分なエネルギーをくれました。機材を片付け、イヤモニを外し、ベースをギグバッグにしまって、心地よい疲労感と計り知れない充足感を胸に、帰ってぐっすり眠ろうと思います。生活は続いていきますが、音楽とライブの現場こそが、いつだって最高の特効薬です。