「一万年前、私はすでに……」本物の太陽の下に立ち、この台詞を口にした時、複雑な時空感がふっと具体的なものへと変わりました。今回お届けするのは『アークナイツ』のケルシー コスプレのロケ撮影記録で、白、青緑、黒をベースとしたカラーで展開しています。
まずは衣装部分から。上半身の青緑色のホルターネックは微かな光沢感のある生地を選び、屋外の自然光の下でハイテク感のある素材のような質感を反射させています。黒い透かし彫りのストラップや胸元に図形シンボルが印刷されたネクタイと合わさり、原作の持つ凄腕かつタクティカルスタイルコスプレ的な雰囲気を可能な限り再現しました。首元の白いハイネックのネックウォーマーは頭部と胴体の比率を上手に切り分け、白ウィッグの毛束と獣耳コスプレのラインをより引き立てています。
小道具の表現は今回の撮影における大きな見どころの一つです。1枚目の写真に登場する超大型のメカニカルボウは非常に長く、黒地に白枠の塗装と、縁に均一に並んだ黄緑色の三角形の発光ポイントが相まって、重厚なテクノロジー感を演出しています。手で持つと重量感をはっきりと感じるため、重心を安定させてより良い構図を作るべく、1枚目では座りポーズを選び、脚のラインの伸びと弓の傾きによって視線を誘導するガイドラインを作りました。このポーズは衣装の脚部カッティングデザインを綺麗に見せる効果もあります。
もう一つの小道具は、黒いポータブルトランシーバーです。2枚目と3枚目の写真のように、手で持ってマイクに近づけることで一瞬にしてキャラクターに入り込み、まるで移動基地の戦術通信シーンに身を置いているような気分になれます。今回の撮影は光が非常に強い屋外で行われたため、強い日差しによって白いショートヘアの輪郭に美しいリムライトが形成されました。強い光の中でも肌の質感をよりクリアに見せるため、アイメイクを重点的に濃くし、薄緑色のカラコンと合わせて、キャラクターの持つ清冷で集中した眼差しを作り出しました。
アングルと光を見事にコントロールしてくださったカメラマンさんには本当に感謝しています。二次元キャラクターを三次元の実写映像へと成功裏に昇華させるには、衣装や小道具の細部を正確に再現するだけでなく、キャラクターのオーラを再現するために十分な感情を注ぎ込む必要があります。このウエストを締め付けるストラップ衣装を着ての撮影現場はかなり蒸し暑かったのですが、カメラの前ではなるべくその沈着さと動じない態度を保ち続けました。アップでの視線の交わし合いでも、中景での武器を手にした立ち姿でも、長い歳月を経て磨かれた冷静さと余裕を伝えたいと思いました。ロケ撮影には常に汗と予期せぬトラブルがつきものですが、最終的にあがってきた明瞭で透明感のある色調と設定通りの気質を目にした時、苦労した甲斐があったと心から実感しました。これこそがコスプレが私にもたらしてくれる独特の魅力であり、仮想世界に存在する魂に近づくために適した環境を探し続け、そして具現化された光と影の足跡を残していくことなのだと思います。