前の投稿でも愚痴りましたが、今回の『崩壊 3rd』のグレーシュへの挑戦で一番頭を悩ませたのは体型のプロポーションの問題でした。自分なりに入念に準備したつもりでしたが、やはり女装男子として女性キャラを演じる以上、体格の差は歴然としています。衣装にメリハリをつけて全体のバランスをキャラクターに近づけるため、これまでの経験を元に約6cm厚のパッドを用意しました。
ところがいざ試着してみると本当に泣きたくなりました。厚みは出たものの、胸元の衣装が全く張り切らずスカスカになってしまったのです。あの白とダークブルーのホルターネックトップスは、胸元に透かし彫りの金属製スターパーツがあしらわれていて非常に目立ちます。衣装自体がオーダーメイドでサイズ直しも難しかったため、レタッチでできる限り補正することに頼るしかありませんでした。生地にしっかりとしたハリがある分、少し動くだけで不自然なシワが寄ってしまい、襟元や胸元のラインを自然に見せるために位置調整にかなりの時間を費やしました。
最も厄介だったのは照明でした。会場の過酷なトップライトは本当に噂通りの恐ろしさです。真上から直射される光は顔のあらゆる影を容赦なく拡大し、わずかな凹凸や粗さもカメラの前で極端に浮き彫りにしてしまいます。この照明に対抗すべく、メイクの段階から入念な対策を講じました。頬骨の下のシェーディングを濃く入れ、ノーズシャドウを繊細に引き、目の下やおでこをハイライトでトーンアップさせることで、トップライトによる影をメイクで相殺しようと試みました。正面から撮る際は首のシワが強調されやすいため、常に顎を引いておく必要がありました。1枚目の正面写真はまさにこの光の下で撮影したもので、仕上がりこそふっくらと見えますが、撮影中は表情管理と顎の位置のキープに神経をすり減らしました。
2枚目は屋内の更衣室エリアを背景にした鏡越しの自撮りで、衣装全体のシルエットがより分かりやすくなっています。ブルーのウィッグと同系色のリボンヘアアクセサリーが綺麗に調和し、胸元の星のペンダントもしっかり写すことができました。小柄なキャラクター設定に合わせて脚のラインも撮りたかったのですが、現実の体型バランスを調整するのは至難の業でした。白い手袋を着用し、鏡に向かってウエストにある時計の針を模した大きな金属バックルもしっかりアピールしました。
コスプレとは往々にしてこうしたもので、事前の準備は体型バランスや生地、そして光との戦いになることが多々あります。屋外であれ屋内であれ、納得のいく写真が1〜2枚撮れれば、仕込んだ6cmのパッドも無駄ではなかったと思えます。衣装を綺麗に着こなせなかったのは悔やまれる点ですが、全力を尽くして再現を目指すそのプロセス自体に、確かな手応えと意義を感じています。