今回の帰溟スペクターコスプレにおける重厚なコスプレコーディネートは、身につけるだけでも一苦労で、特に大きな帽子の重心バランスを保つのが難しく、風が吹くたびに手で押さえなければなりませんでした。ランタンの小道具は温かみのある光を灯すために内部へバッテリーや配線を仕込んでおり、手にした感触もずっしりと重みがありました。海辺の写真における難点は波と風にあり、スカートの裾が波で濡れると非常に重くなり、砂浜に足をとられて移動するだけでも体力を奪われ、髪も頻繁に風で乱れました。ランタン越しの寄りのカットを狙う際は、顔に落ちる陰影を整えるためにレフ板の角度を絶えず微調整し続けました。遠くを航行する船が絶妙なタイミングで現れ、夕暮れの青紫色に染まる空とともに素晴らしい背景のアクセントになってくれました。後半、黒ストッキングとロングブーツのラインが際立つ躍動感ある全身のターンショットを撮影した際は、足元が湿った砂だったため重心を安定させるのに苦労しました。口ではいつも「もう海ロケはこりごり」と言いつつも、写真を整理していると、この光影と空気感を表現できるなら、次回もきっと重装を抱えて海へと足を運んでしまうのだろうと感じます。撮影時は潮風からカメラをしっかり保護することが重要で、ライティングの位置も何度もアングルを変えました。とりわけラストのダークトーンの撮影では、青い光とランタンの暖色光が見事なコントラストを生み出し、非常に写真映えする一枚に仕上がりました。