イベント会場で5分間も「完全ロック(足止め)」されました。カメラマンがカメラを構えながら「そこの君!こっち来てイベント写真を撮らせて!」と大声で叫んだのです。その言葉を聞いた瞬間、一日中イベントを回ってかなり疲れてはいましたが、すぐに足を止め、この衣装に合わせてキャラクターのスイッチを入れました。
今日のこの帰溟スペクターのコーデは、今回のアークナイツ嘉年華(カニバル)のためにわざわざ細部を調整し直したものです。帽子部分には固定パーツを多く使っており、星や花の飾りは少し動くだけで落ちてしまうため、全編を通して美しい姿勢をキープしなければなりませんでした。白いロングストレートのウィッグは会場の照明の下で非常に目立ち、専用に仕上げた赤系のアイメイクと相まって、キャラクターの持つ冷徹でありながらどこかチャーミングなオーラを一気に引き出してくれました。しかし、一番大変だったのは手にした法杖です。巨大な立体の星の小道具は写真映えが抜群な反面、人混みの激しいイベント会場でこれを掲げるのは、他の参加者にぶつからないよう注意するだけでなく、ポーズの力加減も計算しなければならず、かなりの腕力が試されました。
自動エスカレーターでの実景撮影を決めたのは、ガラスのガードレールの反射や縦横に交差するラインの美しさに惹かれたからです。エスカレーターという現代的で幾何学的なラインに満ちたシチュエーションは、魔法や魔導の要素を持つこの衣装と奇妙な視覚的コントラストを生み出します。イベントで写真を撮る際、モールによくあるこうした公共設備を利用することはあまり思いつかないかもしれませんが、天然のサイド光やエスカレーターの手すりが描く斜めのラインをうまく利用すれば、画面の中の人物に自然と前進するような躍動感が生まれます。さらに、エスカレーターのステップに腰掛けることで、衣装のウエスト部分にあるディープブルーのコルセットや、膝上のストラップディテール、迅速に足元のロングブーツを存分にアピールできます。通常のアイレベルでの立ちポーズに比べ、こうした高低差のあるアングルは、よりしなやかで変化に富んだポージングを可能にしてくれます。
このタイプのキャラクターは、メイクのクオリティが最も試されます。アイメイクが赤系に寄っているため、少しでもにじむと非常に汚く見えてしまうので、今回はまつ毛やアイラインの処理に特に心血を注ぎました。手にした法杖やグローブと合わせ、レンズの前でキャラクターの「エレガントの中に潜む危険な香り」を表現しようと試みました。当然、この重装備でエスカレーターを上り下りし、さらにスカートの裾がステップの隙間に巻き込まれないよう常に注意を払う必要があり、5分間の「完全ロック」でこの数枚の使えるイベント写真を獲得するプロセスは、想像以上に体力を消耗するものでした。
以前は他人のイベント写真を見て「楽そうだな」と思っていましたが、自分で実際にこれらの小道具を身につけてレンズの前に立ってみて初めて、完璧なイベント写真返図の裏にある「重みを背負って進む」楽しさが理解できました。この数枚を撮り終えた後、私は急いで近くの休憩エリアに行って水を一杯飲みましたが、画面に映る完成した写真を見て、今日会場で時間を縫ってエスカレーターに立ったあの数分間は本当に価値があったと感じました。普段ならこの環境でこれほど完璧なスタイリングを披露する機会はありませんし、イベント(嘉年華)の強みは、キャラクターへの愛と会場のロケーションを活かした二次創作を完全に融合できる点にあります。無理に高難度のポーズを決める必要はなく、キャラクター本来の個性を自然に切り取るだけで十分なのです。