温州THO02で撮影した今回のイベント写真は、どこか「夢心地で物憂げな」状態にあったことが、背景の優しい花海やスタイリング全体のリラックス感に見事にかみ合いました。カメラマンさんが実に正確にスナップ撮影してくれ、イベント会場の喧騒からフッと抜け出したかのような一瞬を切り取ってくれました。
まずは今回のウィッグについてお話しします。ミントグリーンの色合いが暖色系のイベント照明の下で非常に透明感のある質感を見せてくれます。キャラクターのショートヘアの特徴に合わせるため、今回は重すぎるカットは避け、空気感のある前髪と緩やかに巻いた毛先を残しました。黒地に赤薔薇のミニハットと合わせることで、スタイリング全体の頭部のボリューム感が出ました。帽子のつばの赤薔薇はグルーガンと細い針金で固定されており、ウィッグの毛束と適切な角度を保ち、うつむいた際に頭頂部を圧迫しないよう配慮しています。
衣装に関しても、今回の撮影のために着こなしにかなりの工夫を凝らしました。オフホワイトのトップスはジャカード模様の生地を使用しており、袖口はふんわりとしたパフスリーブ仕立てで、黒レースのフリルがあしらわれてレイヤー感豊かです。大きな開襟襟と中央の緑のひし形装飾が、視覚的に色彩の温冷バランスを整えてくれます。ポイントは胴体部分のアクセサリーで、紫色の球体ペンダントを中央にしっかり固定する必要があり、その配色が原作設定に非常にマッチしています。ウエストに巻きついた青黒の編みロープと緑のツタは、着替えた後に少しずつ位置を微調整し、ツタがウエストラインに沿って自然に垂れ下がりつつも、移動時に落ちないようセッティングしました。
下半身の緑のプリーツスカートはスタイリングの視覚的中心であり、裾の金ラインがスカートの単調さを防いでくれます。一番下から覗く黒いインナーレースが、暗色系のアクセサリー全体と呼応しています。脚部の視覚効果を際立たせるため、黒のタイツ(黒ストッキングコスプレ)を合わせました。全体的なツタや青いペンダントと相まって、このタイツはキャラクターのダークトーンのニーズに合致しつつ、スタイリング全体をよりすっきりと引き締めてくれます。
事前のメイク・セットの際、カメラマンさんとアンニュイでどこか漂うような雰囲気にしたいと相談しました。東方Projectにおける古明地こいし コスプレの特質自体に捉えどころのない神秘的なオーラがあるからです。背景のライトピンクやピーチカラーのアーティフィシャルフラワーの薔薇が素晴らしい前景と奥行きを作り出し、黒白のチェッカー柄のタイルの上に座り、大げさなアクションを起こすことなく、自然に目線を泳がせたり、うつむいて膝の上のツタを整えたりしました。写真1をカバーに選んだのは、体の傾き加減が衣装の構造全体を見事に見せてくれ、緑のスカート裾が黒白のタイルに映え、黒ストッキングとツタの絡み合いが素晴らしい画面の緊張感を生み出し、顔と身体が画面中央に収まって縁の裁断による窮屈さを感じさせないからです。
温州THOのような東方オンリー同人イベントにおいて、東方Projectのキャラクターを出すことは常に不思議な帰属感を与えてくれます。会場の同好の士の皆さんはキャラクターのディテールを深く理解しており、当日の空気感も特別良く、お互いの装備を真剣に確認し合っていました。このイベント写真を読み返すと、慌ただしい同人イベントの中で束の間の休息を得たようなリラックス感を感じることができます。
カメラマンさんのフレーミングと焦点距離のコントロールが実に巧みで、花壁のボケ感が画面全体に優しい空気感を与えてくれました。あえて大げさなポーズをとらず、こうした静かな佇まいと目線の自然な逸らしが、キャラクターの「夢心地(迷离)」な設定感に見事に合致してくれました。撮影中もソックスに固定したツタの位置を調整し続け、移動時に滑り落ちてスタイリングの統一感を損なわないよう気を配りましたが、幸いにも最終的な完成写真は期待通りの仕上がりとなりました。