今回のルーミアのコスプレ本編はかなり時間をかけて撮影し、スタジオの予約から仕上がりに至るまで、年越しを前にようやく6作目となる本編を揃えることができました。このキャラクターといえば、冒頭で触れた「愛らしき消防斧」というフレーズが頭から離れず、そのギャップ萌えの破壊力は抜群です。思い描いた空気感を再現するため、ロケ地には「漫刻時光」スタジオを選びました。セットの作り込みは極めて本格的で、床一面に敷き詰められた深紅の薔薇の花びらに、赤い彼岸花、スカルプロップ、そして金色の額縁が配置されていました。白シャツに黒のジャンパースカート、白いタイツにメリージェーンシューズを合わせ、額縁の中に横たわった瞬間、まるで油絵の中に囚われた少女のようなインスピレーションが湧き上がりました。
寝転がっての撮影は、見た目以上に体幹のキープ力が試されます。美しい絵面を作るため、首や腰をわずかに浮かせた状態で体勢を維持し、胸の前で両手を重ねる所作も何度も試行錯誤しました。カメラマンの春秋分先生はライティングに徹底的にこだわり、赤と黒のメインカラーに合わせるべくメインライトの光量を落として、顔立ちや服の白いフリルを重点的に照らし出し、白いタイツの輪郭をシャープに浮かび上がらせてくれました。仄暗い空間の中で、赤薔薇と白いタイツが鮮烈な視覚的コントラストを描き出しています。
プロップの扱いも今回の撮影の重要な見どころです。刃物系の小道具を手にする際は、威圧的になりすぎず、かといって甘くなりすぎないよう表情を絶妙にコントロールし、キャラクター特有の無垢な純粋さと危険な気配が同居するニュアンスを保ちました。ダークゴシック調のスタジオ撮影だったため、レタッチの工程も非常に試行錯誤を重ねました。火鶏面先生と一緒に夜遅くまでトーンカーブを微調整し、背景のシャドウ部の赤が潰れて濁らないよう配慮しつつ、肌の透明感を丁寧に残しました。衣装の光沢感やシアーなレイヤードの質感も一つひとつ丹念に引き出しています。
東方Projectのこの作品を無事に完成させることができたのは、関わってくださったパートナー全員の情熱のおかげです。ウィッグの束感のセットからメイクの細部に至るまで、紅魔館特有の神秘的でドラマチックな空気感を極限まで再現することを目指しました。完成した写真の中で額縁、スカル、そして薔薇が完璧に調和している姿を目にした瞬間、撮影当日の筋肉痛や疲れもすべて吹き飛ぶほどの達成感を味わうことができました。