本日の写真セットは、クールなハードボイルドと甘めガーリーの間を軽やかに行き来するような世界観でした。仕事ができる凛としたお姉さん系の雰囲気を出すため、肩パッド入りで背筋がピンと伸びる仕立ての良い黒のテーラードジャケットをセレクト。インナーにはハリのある白シャツを合わせ、モノトーンの単調さを崩すためにボトムスにはサイドスリット入りのタイトミニスカートをコーディネートして、大きなポージングにも対応できるようにしました。足元の黒いポインテッドトゥピンヒールはかなりのヒールの高さがあり、上品な光沢を放つシアータイツと合わせることで、スタジオの暖色光の下で抜群の質感を醸し出しました。萌え要素のキャラクター性に寄り添うため、あえて猫耳カチューシャと細フレームのメタルメガネをプラスし、冷ややかな距離感をグッと縮めるアクセントにしました。
ロケーションに関してもセット設営に並々ならぬこだわりが詰まっています。一つは古地図、蓄音機、地球儀が所狭しと並ぶクラシックな執務室、もう一つは工具類が壁一面にかかり、ミリタリーグリーンの鉄製コンテナや警戒テープが巡らされた保管倉庫です。トランシーバーを構えたり機密書類に目を通したりするテイクでは、極秘任務を遂行するエージェントになりきって撮影に没入しました。「ポーズをキープするのは大変じゃないか」とよく聞かれますが、ハイヒールを履いたまま金属コンテナの上でしゃがみ込む姿勢は確かにバランス感覚が試されるものの、最高の一枚を切り取るためなら数秒間の我慢など朝飯前でした。カメラマンさんがシルバーのデスクライトやブラインドの陰影を巧みに操ってドラマチックな陰影を作り出してくれ、特に書類や新聞で顔の半分を覆い隠すカットでは、絶妙なミステリアス感が際立ちました。
今回の撮影を通じて、オフィス制服と猫耳というギャップのある組み合わせも決して違和感はなく、ディテールの中でお姉さん系の気迫と甘いエッセンスを丁寧に調和させれば、新鮮なビジュアルの魅力を生み出せると実感しました。撮れ高も非常に高く、皆様の二次元日常やオフィス撮影のインスピレーションになれば嬉しいです。